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#映画レビュー
恐怖のホラー改革/ゴブリンとダリオ・アルジェント
現在では、ホラー映画にロックが流れるのはおかしいことではない。なにせ、ホラーとロックは食い合わせがいい。タランティーノ的なアプローチで既製のロックの名曲を「ここぞ!」というところで流したり、ヘヴィロック系の旬のアーティストに曲を書き下ろさせ、秒単位で湯水のように音源を使いまわしたりと色々だ。いいアーティストをつかまえられれば、サントラの売上も見込めるので製作者としてもウハウハだろう。
ところが
夢見てちゃダメ。夢になりなさい。/よいこのための「ロッキー・ホラー・ショー」入門。
「ロッキー・ホラー・ショー」はもっとも有名な「カルト映画」だ。
恩師のもとへ結婚の報告に向かうドライブの途中、車がエンストしてしまったカップルが、近くの屋敷に電話を借りに訪れる。その屋敷はパーティの最中で、2人は成り行きで参加することに。現れた主人、フランクン・フルター博士はビスチェにガーター、網タイツにハイヒール、オバサンパーマにドギツイ化粧というとんでもない姿のトランスヴェスタイト。しか
ロックンロール・ハイスクールの必須科目/「ブルース・ブラザース」
個人的な話だが、昔、レンタルビデオ店でバイトしてたときや、バンドリハーサルスタジオで働いていた時、誰もが好きという映画が2本あった。一つは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、そしてもう1本が今回紹介する「ブルース・ブラザース」だ。観たことがない、という人はいたが、この映画が嫌いという人に会ったことがない。自分は親が洋楽好きでレイ・チャールズなどのリズム&ブルーズや、そこにルーツを持つローリング・
もっとみる初めて映画で使われた電子音楽/「禁断の惑星」とバロン夫妻
1947年、アメリカで世界初のUFO目撃事件が話題となり、人々の関心は空へと向けられた。空を飛ぶ宇宙からやってきた謎の物体、それは冷戦下の核の恐怖の裏返しであったが、来るべき宇宙時代への憧れもそこにはこめられていた。それと呼応するかのようにSF文学も成熟期に入り、クラークやハインライン、P・K・ディックといった現在でも読み継がれている作家たちの作品が次々と発表された。
1950年代に入ると映画