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「苦しみの手放し方 / 大愚元勝 著」を読みました。

著者は、
僧侶でありながら、YouTuberであり、実業家であり
作家・講演家・セラピスト・空手家などの様々な顔を持つそうです。

一時期、この方のYouTubeを見させていただいたことがありました。
私の苦しかったころに
時に厳しく、時にやさしくお説法される著者に
何度も救われたことがあります。

今回、本を手に取り改めて気づくことが多かったので
いつものように自分のために残しておきます。

「苦しみ」は、
あなたが知らず知らずのうちに積み重ねてきた
「生き方」に対してのSOS(警鐘)なのです。

「生きる」とは、
心で思ったことを言葉に表し、行動に表すことです。

これらの身と口と心の行為のことを
身口意(しんくい)の三業と呼んでいます。

あなたの身口意のどこかに歪みやズレが生じているとき、
それが不快感、違和感となって現れてきます。
これが「苦しみ」なのです。

大切なことは、苦しみを一時的な快楽でごまかしたり、
逃避したりせず、苦しみと向き合い、苦しみから学ぶことです。

苦しみから学ぶとは、どういうことか。
それは、苦しみとは、
過去にあなたが積み重ねた身口意の三業の結果であると知ることです。

苦しみを手放して幸福に向かう生き方こそが、
仏教なのです。

「命を大切にする」とは由れる
「今」をおろそかにしないこと。

「自分は怒っている」と認めることが、
「怒り」の感情を克服する最初の一歩。

自分でさえ自分のものではないのに、
どうして子が自分のものであろうか。

本気で叱って、本気で抱きしめて、本気で信じる。
親が心を開かなければ、子どもも心を開かない。

相手に悪口を言われても、受け取らない。
受け取らなければ、腹は立たない。
打ち負かすのではなく、聞き流す。

「祈り」という行為を通して、人の心は少しずつ癒されていきます。
もし、耐え難い悲しみやストレスにさらされたときは、
手を合わせて、
「生きとし生けるすべてのものの、苦しみがなくなりますように」
とお祈りをしてみてください。

悩みや不安がある人が愚かなのではありません。
悩みや不安の正体を明らかにせず、
そのままに、「何もしない人」が愚かなのです。

お釈迦様の教えをひと言であらわすなら、「怠けるな」です。
「人生を人任せにせず、怠ることなく、精進しなさい」と
教えられたのです。

仏教は、お釈迦様が説かれた「苦しみの手放し方」です。
苦しみを手放して幸福に向かう生き方が、仏教です。

苦しみを手放して自由になること。
「自由になる」とは由れる自分、
つまり拠り所となる自分を育てること。

若い時は、
仏教など古くさいという思いしかありませんでしたが
この年になると、なぜ祖父母がなぜ大切にしていたのかが
わかりはじめた気がします。
すこし成長をしたのでしょうか。
次の法事の際にちゃんとお話を聞いてみようかと思いました。

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