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旅行業界・観光産業に関して

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旅行事業者、観光産業に身を置くものとして感じることを記事にまとめています。
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記事一覧

観光コンテンツ造成事業

執筆中

2021年富士山開山に心躍る富士登山ガイドの心境

2021年7月1日 富士山開山式本日、富士山は開山式を迎える。 富士山開山前夜祭もコロナで規模を縮小し、神事のみを厳かに執り行われたらしい(ガイド仲間も参加した)。 昨年の2020年はコロナにより富士山は閉山をしていたので、実に2年ぶりの開山となり、おそらく本日全国ニュースで朝から晩まで各地を駆け抜けるでしょう。 富士山の開山情報(富士登山オフィシャルサイトより) 富士山に登れない間に感じていたこととにかく富士山が恋しかった。 あの独特の匂い、景色、登っているときの空気

オンラインツアー事業者のオフ会

あうたびの唐沢さん、琴バスの山本さんに声かけてもらって、オンラインツアー事業者のオフ会(Zoom)に参加した。 リアルで会ったことがある人が一人だけで、あとはオンライン面識あって、初めての人もいてとなんかすごい今風な感じ。 週末にずっとオンラインツアーをやっていると家族の評判が悪いとか、ミュートトラブルとか、あるあるネタはつきないので、初めて会った気がしない。 緊急事態宣言がでるこの時期こそ感染リスクのないオンラインツアーでしかけていきたいという思いはみんな同じ。47都

新しい体験ツアーを作るときにすること

やっぱり旅行業界にいる者にとって新ツアーを作ることは大きな醍醐味の一つだ。自分もツアー企画がしたくてこの業界に入った。 今、自分がJINでメインで取り組んでいるのは体験ツアーを作ること。 これは長期間の旅行ツアーを作ることに比べて、宿泊や交通手段の手配を伴わないので組み合わせや、手配方法、地理関係のことなどを考えなくて済むが、その分コアとなるコンテンツを考えて作り出す、純度の高い営みだと感じる。 自分は割と本から入る人間なので、Wikipediaやネットで概要を把握した後

オープンキャンパスをオンラインツアーで

2021年はアウトプットに力を入れていこうと思うので、Noteをまめに更新していこうと思う。 今、同志社大学のプロジェクト科目で「京都の魅力を発掘し、訪日外国人向けの体験ツアーを作成・実施」というテーマで教えていて、コロナで訪日外国人がいなくなってしまったので、リアルツアーの代わりにオンラインツアーを学生に作ってもらっている。17名の学生が3チームに分かれて、それぞれのテーマで京都に魅力を切り取ってオンラインツアー化してもらった。 3チームともツアーの完成度は高くとても面

「海外旅行の扉を開く、その鍵は?」対談内容のまとめとQ&A

先日行われたこちらのイベントの対談内容をチームの仲間が記事起こししたので共有します。併せてQ&Aコーナーも対談者のお二人に確認をいただき公開をします。 【緊急対談企画】コロナ奮闘記の風の旅行社 原優二 VS 旅行産業経営塾OB会会長 橋本亮一 『海外旅行の扉を開く、その鍵は?』 正直、手探りで行なった初めての試みで、自分の運営と司会の拙さ(動画)に泣きたいほど。 だけど、長年旅行業界を引っ張ってきたお二人の対談内容は非常に含蓄があり、旅行産業経営塾としても、次なるイベント

「実行力」と「誰が」実行するか

昔から何かアイデアを考えるのは得意だった。 特にイベントの企画とか、新しいサービスとか考えるのが好きだった。 8年前に通っていた、旅行産業経営塾のグループディスカッションとか楽しくて楽しくて仕方なかった。 高校生の頃から、面白いと思ったアイデアを書き留めたメモもある。 自分が考えたアイデアが、世の中にサービスとして出るのをみると 「これ、俺も考えてたのに」とか「やっとけばよかったな」などと、よくぼやいていた。 しかし、2年前から自分で事業を始めて、がらりと考え方が変わった

コロナ禍の最中に旅行会社ができること その1

前の記事「実行力と誰が実行するか」では アイデア自体に価値は高くなく、「実行」に移せるかどうかが大事で さらにそれを「然るべき人」が実行することが大切なんじゃないかと書いた。 本日のテーマは、 今様々な個人・事業者が得意分野などを活かして社会貢献をしている中、 旅行会社ができることはなんだろうかを考えていくことだ。 旅行会社は、コロナ禍の初期からダメージを受けていて、3月中下旬からは売上が「蒸発」し、売るものがほとんどなくなり休業状態に追い込まれているところも多い、被害が

コロナ禍の最中に旅行会社ができること その2

前の記事「コロナ禍の最中に旅行会社ができること その1」では 旅行会社の強みは「組み合わせる力」で、 旅行会社が社会に対して担ってきた価値は「豊かさ」ではないかと書いた。 ではその旅行会社がこのコロナ禍にできることはなんであろうか。 キーワードは、「非接触」・「オンライン」・「ワケーション」・「心のケア」。この辺りだと思う。 以下、妄想大半、旅行経営産業塾のオンライン飲み会などで話題にあがったものなどの羅列である。 「国内ツアーの訪問箇所のレストラン・お土産物の売れ残

訪日を欲するリアルな声とコロナ情勢の交差点

この3、4月でキャンセルになったゲストは約120人である。 昨年のことを考えると、8割以上は直前予約だったので、失われた潜在的ゲストは120人では効かない。JINのような小さな事業体ですら、この有様なので規模の大きな所の被害はもっと甚大だろう。 Just now I saw what you sent me. Thank you so much! I hope this note to find you and your family healthy and safe. I

旅行しないツーリズムは成立しえるのか

逆説的だけど、旅行を伴わないツーリズムは成り立つのか。 この問いは、3月31日に同志社大学のプロジェクト科目の先行登録説明会にて 「京都・伏見で酒蔵ツーリズムのしくみをつくる」プロジェクト担当の(有)ウミオニア代表の江口さんよりいただいた。 江口さんによれば、未成年もいる学生とのプロジェクトで「飲まない酒蔵ツーリズム」はきちんと成立したそうだ。 この問いを投げかけられた時に、自分の中では確信めいた答えがあった。 「旅行しないツーリズムは絶対に成立する!」 折しも、コロナ

京都は死なない

実は3月はけっこう京都に足を運んでいた。 上旬・中旬はツアー、下旬は視察と撮影で。 秋と並び、1年で最も人が多いはずの春の京都。 しかし人影は疎らで、もはや街の一部とまでなっていた外国人観光客がほぼゼロという異様な光景。 3月中旬はまだけっこう日本の学生の卒業旅行みたいなのが多かった。 象徴的だったのは、木屋町と先斗町。 普段は外国人観光客などでごった返していた先斗町が静寂で、木屋町が学生を中心に賑やかだった。 自分が学生だった15~12年前くらいはこんな感じだったなー

ゼロドルツーリズムの終焉 / 地域に受け入れられない観光は今後成り立たなくなるだろう

コロナのトンネルを抜けた後に待っている観光業の形を考えよう。 変わるものと、変わらないもの。 変わるかもしれないものと、おそらく変わらないもの。 変わって欲しいものと、変わって欲しくないもの。 色々あると思うが、まず間違いなく変わるだろうと言えるものの一つに「ゼロドルツーリズム」の終焉があると思う。 ゼロドルツーリズムとは、最近アレックス・カー氏が著書『観光亡国論(中央公論新社)』など警鐘を鳴らしていた「地元にお金が落ちない旅行形態」である。 立ち寄りだけで何も買わな

祝 Airbnb体験再開!! 6月29日〜

以下ホスト宛メッセージの転載。 3月末から一時休止していたAirbnbのリアル体験がついに再開しますね。 訪日外国人はいないけど、国内向けに体験が販売できるようになる。自分もプライペートツアー限定で始めようと思っています。 「日本での体験の再開について 長らくの間ホストのみなさまをお待たせいたしましたが、うれしいお知らせです。ご自身がホスティングされている国・地域で2020年6月29日よりAirbnb体験を再開するため、現在準備を行っております。今後1週間にわたり引き続き