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視線の洗礼

2016年11月10日
初日
ダルエスサラームの空港から
街の中心までは大渋滞で
エコノビレッジまで40分掛かった

マコはもともとJICAの会議がダルであって
マコの上京に合わせて俺はアフリカ入した

久しぶりの再会を喜・・・?
かくくん太ったねー
ショックすぎるよー
出会った頃は18歳
夢も希望も髪もあった
何もかもバルス
バル過ぎんべ・・・

窓から顔を出そうとすると
危険だとマコが制す
最近窓から首ごと日本人もってかれてるから
別の日本人経営者もダルで殺されたって
今日の会議で周知してたよと

※空から見たダル
早速高吉危機製作所

タクシーが宿についた
みすぼらしい格好をした
いかついあんちゃんたちの視線が気になる
タンザニアでアジア人は珍しいらしく
ジロジロ見られている
しかも俺から視線をそらさずブツブツ仲間内で話してるのが怖い

中3の時1個下にフィリピンの男の子が転校してきた
俺は外国籍だけど日本語で育ったし
見た目も日本人ぽいから
小4でいじめられて以来
トラブルない学校生活だった気がするけど
彼は見たまんま外国人
全校生徒が彼をジロジロ見てた

校内で唯一同じ外国人
俺はアイツによく話しかけた
深い会話はできなかったけど
お互いにこの社会と戦わないとなって
口に出さず確かめあってたのかもな

そして今
真っ黒い肌の白い両目全てが
俺に集まっている
あん時のアイツの気持ち
きっとこんなんだったんだ・・・

荷物1つ
11月のタンザニアは夏
部屋に運ぶだけで汗ダラダラ
部屋はマコと同室で
窓から外を見ると
スラムのど真ん中にあるみたいだ

相変わらずキャツらはこっちを見てる
マコはシャワーがお湯が出るってテンション上がってる
俺は夏なのにお湯?
と思っていたら
2ヶ月弱のアフリカ滞在で
お湯が出たのはこの宿だけだった
後半水じゃ疲れが取れなくて
旅の過激さは益々増すとは
この時知る由もなかった・・・

※ドラム缶で何かを調理してる

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