理不尽
「理不尽」だ。
私はただ、明るく生きたいだけなのだ。
真っ直ぐに育ち、素直な感性を親に与えてもらい
環境も完璧だと思った。
ところがどっこい、川のように
自由気ままに流されていたら
私の身にくっついていた素敵な
「個性」たちが曲がり角、岩、に
ぶつかっていくたびに、削り取られてしまった。
22年と7ヶ月、とうとう私には何も残らなくなった。
「私」とは何者なのか、「私」は現在(いま)
どの地点を人生において歩んでいるのだろうとか
そんなことばかりを考えるようになった。
しょうもない人生を歩んでいる気しかしない。
過ぎゆく時間を私は無駄にしている気しかしない。
でも、だとしても、一歩、此処から動けないのだ。
なんて情けないんだろう、なんて迷惑な存在なのだろうか、私の生産者たちに申し訳ないというところまで落ち込む。
キノコが生えてしまう、私の複雑な感情が
枝枝に分かれ、「私」という大事な大切な
「木」が枯れかけている。
そう心が死にかけている。
思えば今週は、喉風邪を引き始めて、
薬を飲んだ。
一箱きっちり飲んだ、治り始めたと思ったら、
今度は「心の風邪」になり始めた。
これは薬では治せない。
なぜ感情は薬で治せないのだろうか、
私も所詮「動物」なのに、
なぜ「心」を持って生まれてしまったのか、
瞳と瞳を合わせるだけで、細かい動作、相手の言動だけで、人間の受け取る感情はこんなにも
違うのだ。
なぜ私はこの世界に産み落とされたのか、
「こころ」をもって生まれたのか、
思考回路はまた止まらなくなった。
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