『天保十二年のシェイクスピア』@日生劇場5回目観劇。三世次を演じる浦井健治さんの壮絶さ
”シェイクスピアから人生の宿題を出されているような気がしている”
とにかく浦井健治=佐渡の三世次。 佐渡の三世次=浦井健治。
もうとりつかれてしまっているようでファンとしてはちょっと心配。
今日はイープラスの貸切公演だったのでカテコで健ちゃんからご挨拶がありました。
おもむろに”シェイクスピアから出された人生の宿題”について話し出す健ちゃん。
三世次の孤独とどんな悪人にも”言い分がある”こと
健ちゃんのご挨拶があまりにも深く、重く、衝撃的だったので
実は詳細を全く覚えていない。私のバカ。バカバカバカ!
ブツ切れで覚えていることは、
・三世次がおさちに言うセリフで「そんなに嘆かないほうがよい・・なんちゃらかんちゃら」というのがある
・人が天に召される時にいったいどんなことを想ったり考えたりするのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・
なぜこれしか覚えてないのだろう?ほんとにバカだわ私。
【追記12/27】
SNSなどにご挨拶をUPしてくださった方々とコメントで教えていただいたものを総合するとこんな感じのご挨拶でした。
「井上ひさしさんのこの戯曲は、沢山沢山メッセージが詰められていると思います。人生の宿題を井上ひさしさんから(シェイクスピアから?)頂いた気がしています。今日は個人的に三世次がお光に言う台詞について言いたい
”ほどほどの嘆きは死んだ人に対する義務ですが、あんまり嘆きすぎると
人間の敵になりますよ”とんでもない台詞だなと思いますが
例えばなんですが、みなさんもですが自分も天に召される時に、
残された人に何ができるかと・・・」
※”ほどほどの嘆きは~”のセリフは『終わりよければすべてよし』のラフュー卿のセリフと、教えていただきました。
(この話の後はふうかちゃん、大貫さんとイープラスの”+”を手でやって、なんだか戦隊ショーみたいに楽しく袖に捌けていきました)
老婆(予言者)から「2人で一人の女には気をつけろ、(三世次)が自分で自分を殺さない限りは出世街道まっしぐらでどこまでも登りつめることができる」と予言されて、結局”自分で自分を殺す”ことになった三世次。
カテコでその三世次のすがたのまんまで、「人が天に召される時・・・」と話だしたもんだからもう私は混乱してしまって中身を覚えていない・・・という今ココ。
シェイクスピアには法則があって、
喜劇=結婚で終わる
悲劇=人が死んで終わる
だから”天保十二年ノシェイクスピア”はシェイクスピア劇だとすると
”悲劇”です。
誰からも愛されず憎まれて死ぬ三世次。全く救いは無い。
飛び降りて死ぬ前に”天馬だ!天馬をもて!”とまだ登ろうとしている三世次。
そんな三世次に魂までとりつかれてしまっているような浦井健治さんを勝手に心配する一ファンの私。
(余計なお世話ですよね。だってプロの役者さんだから)
ラストの♪もしもシェイクスピアがいなかったら♪の大合唱が唯一の救いです。
日生劇場の千穐楽まで残り5公演!と健ちゃんが力強く言ってくれたことも
嬉しかった。
必ずや2024年は全ての公演をやり遂げて欲しい。
そして終わったら、三世次のことは忘れて欲しい。
今日のご挨拶を聞いて心からそう思いました。
スタッフ
作:#井上ひさし
音楽: #宮川彬良
演出: #藤田俊太郎
キャスト
#浦井健治 / #大貫勇輔 / #唯月ふうか /
#土井ケイト / #阿部裕 / #玉置孝匡 /
#瀬奈じゅん / #中村梅雀 / #章平 /
#猪野広樹 / #綾凰華 /
#福田えり / #梅沢昌代 /
#木場勝己 / 妹尾正文 / 新川將人 / 出口雅敏 / 武者真由 / 森加織 / 山野靖博 / 天瀬はつひ / 斎藤准一郎 / 下あすみ / 鈴木凌平 / 中嶋紗希 / 藤咲みどり / 古川隼大 / 水島渓 / 水野貴以
公演スケジュール
2024年12月9日(月)〜2024年12月29日(日)
東京都 #日生劇場
2025年1月5日(日)〜2025年1月7日(火)
大阪府 梅田芸術劇場
2025年1月11日(土)〜2025年1月13日(月)
福岡県 博多座
2025年1月18日(土)〜2025年1月19日(日)
富山県 オーバード・ホール 大ホール
2025年1月25日(土)〜2025年1月26日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
#演劇
#観劇記録
#舞台感想