【ゴジラ-1.0】ブルーレイの日米価格差
日本版:9,680円(ヨドバシ新品)
米国版:35.57ドル(現時点で約5,300円)
価格だけ見ると米国版が安く感じるが、中身にはかなり差があります。
💿ゴジラマイナスワン米国版ブルーレイ仕様💿
マイナスカラー:なし
特典映像:なし(たぶん)
各種付属品:なし
英語字幕:あり
4K:あり
日本版の4Kパッケージは特典ブルーレイだけでなく物理的なおまけグッズも多く付いています。
もともと日本と米国では4Kブルーレイの値段に格差があるのですが、普段は米国マーケットで日本映画はほとんど流通しないので問題になりません。しかし本作は例外的に米国の劇場で大ヒットして、おまけにオスカーまで獲ってしまったので、それなりに大量に流通させることになり、低価格に慣れている米国では日本と同じ価格設定にできません。
いつもの日本映画のようにレア扱いできるなら、高額でも買ってくれる映画Nerd(重度のオタク)だけ相手にしていれば良かったですが、本作は一般受けが良いので販売機会を損失したくありません。
そこで東宝は米国では米国での標準価格で、日本は日本での標準価格にして、日本版だけに原価の低いおまけグッズやモノクロ版や特典画像の付属ディスクなど、大量のおまけをつけることで価格差の説明要素(マーケティング用語では『付加価値』と呼ぶ)にしたのだと思われます。
以下、個人の感想です:
個人的には以前にも書きましたがマイナスワンのモノクロ版には全く魅力を感じません。さらに、メイキングや舞台挨拶やトークショー映像にそこまで興味がないし、各種おまけグッズは邪魔としか思えないので、高価でおまけマシマシの日本版は、私が購入する選択肢にはなり得ません。(断言)
それよりは、英語版字幕がついてる米国版の方が単純にアイテムバリューが高いです。安価だから良いではなくて、そもそもパッケージとしてこちらの方が価値を感じます。それで価格が安いのだから米国版の完全勝利です。
英語字幕版は昨年12月に映画館で観たときにとても良かったし、最近でもYouTuberのリアクション動画でその一端を観れますが、あの大袈裟すぎる演技が字幕を読む作業で適度に緩和されてちょうど良くなるという魅力があるので、作品の評価が上がるというマジックが付いてくるのも大きいです。
町山智浩氏が「ゴジラマイナスワンは台所でご飯の準備をしながら耳だけで聴いて時々画面を観るだけでも話についていける朝ドラと同じ演出方法」みたいな説明をしていたと思いますが、まさにそんな感じです。字幕を読むことに脳を使っているぶん、目や耳から入ってくる大袈裟な演技がちょうど良く減退するのです。(笑)
為替のドル円も先月の160円台から、今は140円台まで下がりましたから、輸入盤を買いたい人には追い風かもしれませんね。
でも私はちょっとこの商品に不満がありまして。それはNetflixで海外からのみ視聴できる英語吹替音声が収録されてなさそうなことです。それが無いなら、ちょっと買うつもりにはなれないかなー。
(了)