マーケティングの教科書・SNSマーケティング1
はじめに
皆さんこんにちは、マーケターのYuchunです!
今回はSNSマーケティングの話です。
先に結論をお話しすると、SNSマーケティングとは、インバウンドマーケティング戦略を実践し、検証する場です!ですので、インバウンドマーケティングがわかっていないと、「とりあえずフォロワー増やしてるけど、なんのために増やしてるんだっけ?」となりがちです。なので、SNSマーケティング戦略を学ぶ上で、インバウンドって何?となっている方は先にこちらのインバウンドマーケティングに関する記事を読まれたらより記事の内容を理解できるかなと思います。
▼インバウンドマーケティングについての記事はこちらから▼
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そもそも、なぜSNSメディアプロモーション計画を作成すべきなのか
まずは前提のお話し。
SNSプロモーション計画を作成すると顧客とのコミュニケーションの方向性を決めたり、新しい顧客や、パートナーを惹きつけたり、ロイヤリティの向上にも繋がります。
しかし、最も重要な点は皆さんご存知の通り、イベントやPR活動など、インバウンドマーケティングを実践する場を提供してくれると言うことです。
以前は、ブランドの認知度を高めるための手段として、屋外広告や雑誌広告、テレビコマーシャルなどが主流でしたが、今ではソーシャルメディアを利用することで、自社ブランドのコンテンツやメッセージを直接顧客やパートナー、見込み客に届けることが可能です。ソーシャルメディア管理ツールのSprout Socialによると、「ソーシャルメディアでブランドをフォローしている場合、その67%がフォローしているブランドでの購入額が増加する傾向がある」とされています。
さらに、顧客の78%はそのブランドの店舗を訪れると回答しており、ソーシャルメディアが店舗の来客にも影響を与えることがわかります。特に、ミレニアム世代に対する影響力が強く、84%ものミレニアル世代が、ソーシャルメディアでフォローしているブランドの商品を購入することが多いと答えています。
ソーシャルメディアは、見込み客が都合の良い時間とチャネルを選んでコミュニケーションを取ることができるため、自社の製品やサービスに引きつけるのに役立ちます。これにより、ソーシャルメディアはインバウンドマーケティングの実践に最適なツールとなり、個々の顧客に直接情報を届け、コミュニケーションを取ることで顧客に寄り添うことができます。
また、ソーシャルメディアの利用により、企業の規模にかかわらず公平な競争が可能になりました。例えば、従業員10人の企業の投稿が、大企業のコンテンツと並んで表示されることもあります。
ソーシャルメディア戦略に欠かせない要素の一つが、インバウンドマーケティング戦略の基盤となるバイヤーペルソナです。バイヤーペルソナを作成することで、理想的な顧客像を把握することができます。ターゲットとなる人物の特徴を決めておくことで、マーケティングに活用するソーシャルメディアの選択や、投稿するコンテンツの最適な組み合わせ、ターゲットオーディエンスに合わせた広告の掲載方針を決める上で重要です。
バイヤーペルソナを作成する際には、年齢、性別、収入、職業などの基本的なデモグラフィック(人口統計学的)属性だけでなく、趣味、購入の動機、購入の妨げとなる要因といったサイコグラフィック(心理的)属性も明らかにする必要があります。さらに、閲覧するウェブサイト、よく利用するオンラインショップ、お気に入りのソーシャルメディアなども把握しておくことが重要です。
また、ソーシャルメディア戦略をビジネス目標に沿ったものにする事も重要です。
当たり前ではありますがソーシャルメディア戦略の着地点(何のためにソーシャルメディア戦略を執り行うのか。)とビジネス目標の達成がズレているとせっかくソーシャルメディアが伸びてもビジネスに繋がらない可能性があります。
ソーシャルメディア戦略の目標(SMARTの法則)
ソーシャルメディア戦略の目標は「SMARTの法則」に沿って設定しましょう。
「SMART」と は、Specific(具体的である)、Measurable(測定可能である)、Achievable(達成可能であ る)、Relevant(目標として妥当である)、そしてTimely(期限がある)の頭文字からなるものです。
SMART法則を使ったソーシャルメディア目標の例としては、例えば、自社のブランドに対する 大学生の認知度を向上させることを目標にしている場合、
目標1: 「大学生にとって便利な、または面白い内容の動画を作成し、広告を通じて年度末までに25万人の大学生にリーチする」
S(具体的な目標)内容が具体的である。方法が具体的である。
M(測定可能であるか)リーチ数から測定が可能である。
R(達成可能であるか)タスク数と相談次第で可能である。
A(目標として妥当であるか)リーチ数の増加が認知度向上につながっている。
T(期限は)年度末までである。
と目標設定をすることが可能です。
また、副次的な目標として、
副次目標1:「コメントの投稿や友人へのシェアなど、コンテンツに対する何らかの反応を学生たちから得ることで、ブランドのリーチを拡大すること」
副次目標2:「目標の達成状況を正確に測定する方法を確立すること」
と いう副次的な目標として設定してもよいでしょう。
副次目標は、目標を達成する道のりの中で次のマーケティング施策につながる、もしくは助けになる副次目標を設定しましょう。ソーシャルメディア戦略の目標を明確化して、その目標が自社のROI(投資収益率)にどのよう な影響を与えるかを予測できるようにすることは、社内からキャンペーンに対する協力や予算 を確保するうえでも重要です。
ソーシャルメディア戦略に盛り込む要素
ソーシャルメディア戦略に盛り込む要素としては、基本的に4つの点を考えます。
1. 有料のソーシャル メディアコンテンツ
つまり、オーディエンスに能動的に働きかける目的で投稿す るすべてのコンテンツを指します。ソーシャルメディアは能動的なコンテンツです。基本的にはオーディエンスにアクションを起こしてもらう事で成立しています。そのためアチーブメント率を能動的に上げるためのCTAが重要になります。
2. コミュニティー管理
ソーシャルメディア上のコミュニ ケーションを追跡し、そこで何が起きているかを把握することが可能になります。
Discord, Slack, Hubspot, など現在多くのS NSアカウントが他のオンラインコミュニケーションツールを用いて自身のコミュニティ構築を図っています。もちろん公式アカウントを用いたダイレクトメッセージからオーディエンスとやりとりをする事も重要ですが、オーディエンス同士の交流を促すことでオーディエンス全体が持つニーズの把握や、繋がりを通じたロイヤリティの向上など多くのメリットがあります。
3. オーガニックコンテンツ
オーガニックコンテンツとは、インターネット上で自然にユーザーの関心を引きつけるために制作されたコンテンツです。これは、検索エンジン最適化(SEO)において重要な要素であり、ウェブサイトやブログの訪問者を増やすために使用されます。
オーガニックコンテンツの主な特徴は、検索エンジンの広告を通じてではなく、自然な検索結果を通じてユーザーに到達することです。このようなコンテンツは、特定の検索キーワードやフレーズに対して高いランキングを獲得することを目指しています。
有料メディア経由であるかに限らず、投稿するすべてのコンテンツが含まれます。
例えば、ブログ記事がオーガニックコンテンツの良い例です。
ブログ毎にテーマを決める事で継続的にHPなどに盛り込めなかったワードを使用する事でGoogle評価を高め、S E O対策を行うことができます。もちろん、S N Sとの連携やHPにリンクで繋げるなど、やることをやりましょう。
4. そのチャネルで起 きているあらゆることにできるだけ早く、当社独自の観点から反応する力
注目される動きをいち早く見つけ、当社のブランドを話題にしてもらうために、独創的なアイデアを発信するにはどうすればよいかを考えることが重要です。
必要なポイントは以下の通りです。
各ソーシャルメディアの特徴を理解し、マーケティングへの最適な利用法を説明できるようにすること。
ソーシャルリスニングとエンゲージメントの影響を理解すること。
ソーシャルメディア計画のコンテンツ戦略を立案すること。
デジタルマーケティングの成果を測定するための方法を知ること。
ウェブサイト、コミュニケーション、ブログ記事など、その他のインバウンド活動にソーシャルメディアを組み込むこと。
ソーシャルメディア戦略を構築するには多くのステップを踏む必要があります。戦略を策定する過程でバイヤーペルソナとビジネス目標を意識することが役立ちます。戦略の策定には多くの不確定要素が含まれますが、今後の取り組みを綿密に企画することで、ビジネス目標の達成に一歩近づくことができます。
最後に
以上がSNSマーケティングについての第一歩でした。
重要なのは3点
1. SNSマーケティングはあくまでインバウンドマーケティングを実施する場であるという事
インバウンドマーケティング戦略あってのSNSマーケティングです。SNSマーケティング戦略を見直す時は合わせてインバウンドマーケティング案を見直すと根本からズレが生じていた、なんてこともあります。
2. 目的目標を明確にする事
SMARTの法則に従って、設定した目標が
・具体的であるかどうか
・測定可能かどうか
・達成可能であるかどうか
・妥当であるかどうか
・期限設定ができているかどうか
を確認しましょう。特に既に行っている施策を再調整する場合は、当初の目的目標からズレていないかを継続して確認しましょう。
3. 盛り込むべき4つのポイントを抑えられているかどうか
必ず必要というわけではないですが、常にできない理由を探すよりもどうやったら盛り込む事ができるかを考えましょう。
次回は各ソーシャルメディアの特徴について解説していきます。
▼次記事▼
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