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うさばらしにオカマさんバーに行ってみたおはなし後編

そっとトイレから出て、友達にもってる?と小声できくが

逆に何ならはいるの

持っている訳もなく、周りのお客さんにもコソコソ聞いたが運悪く誰も持っていなかった。

コンビニあります?と聞いたら、あんたどうしたのと言われ理由を話したところ



なんでやねん

鳩がくるわと叫んでいた時が嘘のように小さな声で言って、可愛らしいポーチの中からそれを渡してくれたのであった。

何人も女の人がいたのに1番に女性らしかった。それに比べてのポンコツは本当にポンコツなのであった。

なんともホッコリした気持ちでそのバーを出る頃には終電を逃してしまっていた(ポンコツの極み)。

珍メンバー4人は、かなり酔っていた為、これはどこかで泊まろう!となり、歌舞伎町あたりにはそーいったあーいったホテルしか無かったのである。

そしてもう20年も前なので、その頃は男と女でないとホテルに入れてもらえなかった。大ピンチである。


ずっと軽いのよあなた

男女別れてぐっぱーをすると…ポンコツの相手はもちろん…

タンクううう

そして2人ずつに別れ私達は朝を迎えることとなる。ポンコツはおびえにおびえまくり、タンクから一定の距離を保って過ごした。

もう…どうなっても仕方ない…と腹をくくったりもしたが、タンクはベッドを譲ってくれソファに寝っ転がってやけに静かであった。どうした

そしてポンコツが近寄り、
電気消すよー!と言おうと肩を叩くと

なんもしないて

めちゃくちゃ怯えていたタンクであった。今思えばたぶんタンクだけにそっち側の方だったんだと思う。なんか本当ごめん

そして私達4人はぐっすりと(そっちの2人は知らんけど)眠り帰るのであった。

あれから20年たち、ポンコツはまたオカマさんのバーに行くのが夢であったりもする。

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