介護施設でも使える体操シリーズ~背伸びの運動~
今回の運動は
背伸びの運動(ストレッチ)をご紹介します!
簡単に出来て、毎日続けたい運動の1つです。
さっそく解説していきます!
どんな効果があるの?
背伸びの運動は脊柱を真っすぐ伸ばす効果が1番に上げられます。
同じ姿勢で過ごしていると背骨はどんどん曲がってしまいます。
特に日本人の骨格は背中が丸まりやすいと言われています。
なので、定期的に背筋を伸ばしてあげることが必要です。
背筋をしっかりと伸ばしてあげることによって背骨の位置を整えます。
そうすることによって手足などの各部位も正しい位置に戻るので
正しい位置で体を動かすことが出来るようになります。
正しい位置で体を動かすことによって
体操やリハビリの効果もしっかりと引き出すことが出来ると思っています。
背伸びの運動の効果の2つ目は
体の緊張をほぐすリラックス効果です。
背筋を伸ばすと肋骨なども一緒に引き伸ばされるため
深く呼吸をすることが出来ます。
それによって副交感神経が働いて
体の無駄な緊張をほぐす効果が狙えます。
私は背伸びの運動を一番最初と最後に取り入れています。
それはこの効果を期待しているからです。
特に体操の最初は
全員が体操を行う気持ちになっておらず
集中度合いもバラバラです。
なのではじめに背伸びの運動のような簡単な運動を
取り入れることによって
全員が体操に集中できるようにしています。
どんな風にやればいいの?
ここからはやり方を解説します。
やり方はいたって簡単です。
1、手を組んでください。
2、そのまま頭の上に手を伸ばします。
3、手を天井に近づけるようにグーっと伸ばしましょう。
4、手を伸ばしながら背筋もグーっと伸ばしてください。
5、しっかりと伸びたら手を下ろしてリラックスしましょう。
このように行います。
2回目は深呼吸しながら行います。
鼻からいっぱい息を吸いながら手を上に挙げて背筋を伸ばします。
しっかりと伸びたら口からゆっくりと息を吐きながら手を下ろします。
このように声を掛けながらゆっくりと行ってみてください。
意識した方がいいポイントは?
この運動のポイントは背筋を伸ばすことです。
先ほどのような声掛けをすると
肩が痛いから出来ないとおっしゃる方もいます。
そのような方にも手は上げずとも
背筋を伸ばしてもらえるように伝えてみてください。
大事なことは背筋をまっすぐに伸ばすことです!
(大事なことなので2回言いました!(笑))
そして、
なるべくゆっくりと行うこともポイントです。
この運動を行うことによって
体操の参加者全員が体操をする準備ができるように
全員が参加できるくらいゆっくりと行います。
ちなみに私はこの運動を最初と最後に行うのですが、
最初よりも最後に行う時の方がゆっくりと行っています。
最初に解説したような効果を狙っているので、
体操の最初は背筋を伸ばす効果を
最後にはリラックスさせる効果を狙っているからです。
注意点は?
最後に注意点ですが、
肩が痛い方や背中や腰が痛い方は無理に行う必要はありません。
『気持ちいい』くらいを目安に体を伸ばしてください。
そして
呼吸は止めずに深呼吸に近いくらいゆっくりと行ってください。
あと、
たまに背筋を伸ばす際にイスの背もたれにもたれかかる方がいますが、
そのまま後ろに転倒するリスクがありますので注意が必要です!
まとめ
今回は背伸びの運動をご紹介しました!
比較的簡単にできて、リスクの少ない運動なので
ぜひ体操の中に取り入れてみてください!
このように
介護施設でも使える体操の解説や
機能訓練の解説などを中心に書いています。
(過去にいろいろ書いてますが…)
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