ウォンカとチョコレート工場のはじまり【Jシネマレビュー#41🎬】
児童小説「チョコレート工場の秘密」に登場するウィリー・ウォンカの若き日の物語を今をときめく旬な俳優ティモシー・シャラメで映画化した本作品。
チョコレートが食べたくなるスイートな作品のレビューです🍫
↑あくまで個人の感想です
・内容 17
・演技演出 15
・視覚効果 16
・音楽 16
・エモーション 16
作品として、総合的にかなり良かったなというのが、個人的な鑑賞後の感想です👍
ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」とは、結びつけない方が良いかもしれませんが、そのストーリーからも巧く外しつつ、親子の愛や恵まれない孤児という社会的なテーマも含み、面白さがありつつも感動できる仕上がりとなっておりました!
音楽も聴いていて聞き心地の良いテンポ感もありましたし、ティモシー・シャラメだけでなく、ヒュー・グラントやオリヴィア・コールマンといった脇役も良かったです!
神父役のローワン・アトキンソンがウンパルンパでも良いと思いましたが…笑
作品の流れとしては、「グレイテスト・ショーマン」の造りと似ていたといったところでしょうか。
ミュージカル調でしたし、子どもにも伝わるようなシンプルな内容ながらも、社会問題も扱っていますし、お店が成功するものの火事でその場を失い、しかしまた再び立ち上がるという流れも同じでした!
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"大切なのはチョコではなく、人と分かち合うこと"
⚠️ネタバレがあるのでご注意ください。
"大切なのはチョコではなく、人と分かち合うこと"
若くして病死したチャーリーの母親が、チョコレートの包み紙に添えて残したこの言葉が心に響きました😌
チョコを「仕事」に置き換えて考えてみると、当てはまる社会人の方は多いのではないでしょうか?
私の場合、趣味が旅行なのですが、旅行自体が好きなわけではなく、その瞬間を一緒にする友人との時間が好きだったりします☺️
さまざまなシーンから生まれる人間関係の大切さを学んだ気がしますね。
"チャーリーとチョコレート工場との関連性"
ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」とは結びつけない方が良いとは思ったものの、日本のプロモーションがよろしくなかったのか、自然と繋げながら展開を考えてしまいましたので触れておきましょう。
今作では、「チャーリーとチョコレート工場」に見られたトラウマ的な描写や不気味さ、いじめとも受け取られかねないシーンなどが無かったので、平和的で高品質な作品になっておりました。
もちろん、時代の流れもあるかと思いますが…😅
そして、若き日のウィリーが、あれほど人の温かみを感じたのであれば、「チャーリーとチョコレート工場」ほどの人を避けるような性格にはならないでしょうし、時系列的にも性格の歪みが出てきてしまうので、そういう意味でも「チャーリーとチョコレート工場」とは結びつかないでしょう🟣
実際に、ティモシー・シャラメも役作りにあたって「チャーリーとチョコレート工場」は観なかった(ジョニー・デップの演技は見なかった?)と語っていたようですし、単独作品として観るのが筋かと思います。
と言いつつも、貧しい子どもを主においたのは、チャーリーと同じ境遇でありましたし、ウィリーと母との愛が写し出され、父親が出てこなかったのは、「チャーリーとチョコレート工場」で父子が描かれていたからあえて写し出さなかったのかもしれません。
また、お店のもの全てがお菓子でできていて食べられたり、毒薬で顔や髪が変色する副作用があったり、ぶくぶく太ってしまう警官などは「チャーリーとチョコレート工場」に通ずる世界観がありました🏭
最後に向上を作ってめでたしめでたしというのも、どこか「チャーリーとチョコレート工場」へつながる匂わせのようなものを感じました。
とはいえ、「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカは、白塗りで社会を嫌うような奇妙でちょっと変わり者という印象がありましたし(ジョニー・デップの演技力がすごいとも言えますが)、ウンパルンパも正直気味が悪くて、全体的に暗い印象を受けてしまいました。
そういう意味では、今回の「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」は、明るい雰囲気でみんながハッピーになれるような作品になっていたと思います✌️