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十六夜の短歌【月齢10.8】

【月齢10.8】
旧暦:8月12日
月出:16:17
月没:00:55


この夜に心の月はあらねども
さやけき風に我もひたらむ



季語|心の月、胸の月、真如の月、袖の月、月夜、月光、月明


「心の月」「胸の月」とは、
悟りが開けた境地を月にたとえていう。清く明らかで迷いのない心。



むねの月心の水もよなよなの静かなるにぞ澄みはじめける

「続古今集」土御門院

いかでわれ心の月をあらはして闇に惑へる人を照らさむ

「詞花和歌集/詞華和歌集」

曇りなき心の月を先立てて浮世の闇を照らしてぞ行く

伊達政宗







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