活動記録表のWEBアプリを作ってみました。【スマホで簡単入力・ファイル変換】
休職中ではありますがここ数ヶ月リハビリと勉強を兼ねて取り組んでいた成果物のご紹介です。
今現在、休職中の方のお役にも立てるかもしれません。
メンタルの疾患を患っている患者さんは日々の活動とその時の気分を記録している方がいらっしゃると思います。私もその一人で病院やカウンセリングにお世話になっている間は施設からいただいた紙に毎日記録をつけていました。活動記録表と呼ぶことが多いかと思います。
初めにこのアプリを作った目的をお伝えしたいと思います。
ただでさえ憂鬱で気分が下がっていてやる気が起きない時に紙で毎日、1時間毎に紙に記録をつけるのは結構、大変なことだと思います。
ちなみに「活動記録表」でググってみるとこんな感じ↑皆さん、紙で頑張って続けてらっしゃるようです。
そういった方々でもスマホは何気に触っている時間が多いのではないかと思い、その隙間時間でお手軽に記録できるとより多くの方が記録表をつけて回復に少しでも近づけるのではないかと思い製作しました。そういう私もその1人で、実際にはスマホのカレンダーに常に活動と気分を入れておいて、それを見ながら後で紙に写すという面倒なことをやっていました。
カウンセリングや診察の現場ではまだなかなかデジタル端末の画面だけで活動記録表を共有するのは難しく紙が必要だと思います。
そこで本アプリでは、Googleカレンダーに簡単に毎日入力をすることができ、一般的なフォーマットのエクセルやPDFに変換できるようにしました。
紙の運用では、ペンで色塗りをしたりしている方もいらっしゃいますが、本アプリでは気分の数字にヒートマップで色づけ、起床就寝時間に赤線青線を引くようにし目立つように出力します。
ちょっとした日記や今週の目標も記入できるようにしました。
気分の波を 朝、昼、晩、1日 でグラフで表示するようにしました。
出力例です↓(まだベータ版なのでデザインしょぼいのはご容赦のほど(^^;;)
日々の入力や面談の場で効率よく活動記録表を利用できると思います。
最初は自分自身だけが使えるところまでソフトを作り、便利に使っていたのですが何とか同じ立場の皆さんにも使ってもらえないかと思いWEBから使えるようにプログラミングしました。
(自分用は割とすぐに出来上がったのですが、WEBで使えるようにするのが時間がかかりました。ただ、とても勉強になりました。)
ところでお世話になっているカウンセラーさんに聞いたところによると活動記録表を使う目的は
・生活リズム、睡眠リズムの安定
・行動量の把握
・気分の波の把握
・気分と行動の関係の発見と活用
などだそうです。
睡眠の問題を抱えている方もいると思います。そういった方には毎日の起床、就寝時間を記録して見えるようにして改善の役に立てたりします。
出来るだけ一定のリズムで眠ったり起きたりできるようになることで日中の活動に良い影響を与えるようです。
私は休職中は特に睡眠に問題を抱えていたので起床就寝時間とその時の気分の改善に重点的に取り組みました。
また活動記録表ではその活動をした時の気分を一緒に記録します。
(今回のアプリでは0〜100段階にしました。)
そうすることで憂鬱でしんどい毎日の中でも気分が良くなった活動が見えてきます。そしてその活動を少しでも増やしていくことで気分の改善を図る目的があります。
私はカウンセリングで行動活性化の考え方や行動のABCの考え方を学びました。行動活性化では、行動することで”気分が悪く”なってしまう行動を見つけてその行動を”気分が良く”なる活動に置き換えることを検討しようという取り組みです。活動記録表はそんな”気分が良く”なる活動を見つけるために使うことができます。
行動のABCでは、
A:出来事 B:行動 C:結果
というふうに考えて、
”C:結果”が良い結果だと”B:行動”が増える、と考えます。
この時、
「いい気分」という”C:結果”を見つけてその時の”B:行動”を増やしたり、
「嫌な気分」という”C:結果”を見つけてその時の”B:行動”を減らす、
という作戦を取ります。
そのために”C:結果”や”B:行動とそれらの関係(いい気分になる行動、悪い気分になる行動)見つけるために活動記録表を使うことができます。
他にも様々な使い方があるようでうが、私はこのような使い方を公認心理師のカウンセラーさんに教えてもらって日々活用しています。
メンタルに課題を抱えている方むけにお話しましたが、特にそういった課題がない方が使うことで、日々の生活のリズムの把握や管理、気分を安定に保つのに役に立つことと思います。
良ければ是非使ってみて下さい!
リンク先に「使い方」としてマニュアルを準備しています。
まだβ版でバグがあるかもしれないのでうまく使えない場合はご連絡いただけるととても助かります。
このnoteにコメントいただいてもいいですし、リンク内にコンタクトフォームを準備しているのでそちらにいただいても構いません。
たったおひとりだったとしても、少しでもお役に立てると嬉しいなと思っています。
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