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自分の心をがんじがらめにしない。
久々に、学生時代の親友たちとオンラインで会話する機会がありました。
話題は自然と、先日亡くなった友人・Aのことに。
(わたしたちは皆、それぞれにAと仲良くしていました)
人は、いつ死んでしまうかわからない。
ある日突然、人生の終わりがやってくるかもしれない。
Aの死は、わたしたちそれぞれに傷跡を残し、それと同時に、大きな学びを与えてくれたんだね、という話をしました。
Aの話をしていると涙が止まらなくなって、変な話ですが、やっと彼女の死をちゃんと受け止めることができた気がします。
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いつ終わるのかわからない人生。
それなのに、わたしたちは日常の中で、本当はこうしたい、という強い気持ちを押し込めてしまうことって多いよね、という話になりました。
「本当は○○したいけど、普通はこんなことしないから……」
「今すぐにでも挑戦したいけど、もっと環境を整えないといけないから……」
「先々のことを考えると、諦めないといけないかも……」
ある。思い当る節がありすぎる。
「そんなことをしてはいけない!」「そんなことできっこない!」
誰に言われたわけでもないのに、自分自身で勝手にストッパーをかけてしまい、諦めてしまうことも。
現にわたしも「会社員のお母さんじゃないから……」とか「企業に勤めたことがないから……」とか、無意識のうちに自分を卑下してしまうこともあります。
こんなお母さんでいいのかな?と、息子に対して申し訳なく思うことも、ないとは言い切れません。
ですが、わたしの人生は、わたしだけが歩いて来た道です。
わたしだけが歩いて来たから、わたしだけの人生が出来上がったのでしょう。
31年生きてきて、やっとそれが、他にはないかけがえのないものだとわかったような気がします。
息子のお母さんは、世界でわたし一人。
人とは違った人生を送ってきた自分だからこそ、息子に教えられることはあるはずなのです。
そんな自分が「これがしたい!」「この方向に進んでいきたい!」と強く願うことがあれば、他の人がしていないことでも、いわゆる“一般的”なこととは違っていても、自分にとっては、それが何よりも必要なことで、そのために選んだ道は正しいのだと思います。
勝手に「他の人はやってないから」「そんな人いないから」と、自分で自分の心をがんじがらめにしてはもったいない、と、そんな話ができたのでした。
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そうそう、会話の中で、親友から興味深い見解を聞きました。
それは「知らないものは怖い、だからメカニズムを知ると怖くなくなる」というもの。
「子どもを持ちたいけれど、周囲に小さな子がいたことがないので、どう接していいかわからない」という話題が出た時に親友が言った言葉です。
このメカニズム、という言葉は、そのまま「経験」に置き換えられるな、と思いました。
「知らないものは怖い、だから経験すると怖くなくなる」。
新しい挑戦をしたい、新しい世界に突入したいと思うとき、この「知らないが故の恐怖」がどうしても邪魔をする。
だから先述のように、自分自身にバイアスをかけてしまうのでしょう。
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行動するかしないかは別にして「やりたい」という気持ちを押し込めてしまうのはよくない。
わたしも2人目の子どもが欲しくて、でも今の環境ではなかなかそれが許されなくて「経済的にも大変だし……、頼る人もいないし……」と、「欲しい」という気持ちを前面に出せなかったことに気付きました。
現実的な問題があるので、実際にもう1人子どもを持てるかはわかりません。
だけど、自分自身は、もう1人のわが子に会えるのを望んでいる。
実現できるかは別として、そんな自分の気持ちだけは、ちゃんと受け止めてあげたいのです。
たくさんの気づきがあった1日でした。
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