最強の学問はコレだ!!
※この記事は速読の練習用として使えるように、太字部分を読めば2,3分程度で読めるように書かれています。ぜひやってみてね!
数学、地学、言語学、哲学、化学……世の中には様々な学問がある。
そして気にはならないだろうか?これら数多の学問の中で、いったい‟何が最強なのか”ということが。
暇人はすべての学問を学んだ神のような人物ではなく、自分が触れてきた学問も、専門で学んだような深い知識があるわけでもない。なので、どうしてもここからは完全なる独断と偏見になる。だが、‟現代”というフィールドに至ってはこれらは最強の一角であると、自信をもって言うことができる。
結論から言うに、暇人的現代における最強の学問は理系だと「統計学」と文系だと「発達心理学」だ。
これらは両者とも文系とも理系ともどちらの見方もあるのだが、今回はわかりやすくするために敢えてきっぱりと分けさせてもらった(というかそもそも暇人自体が文理に分ける風潮が嫌いである)。また、発達心理学も心理学とまとめてもよかったのだが、目的が分散してしまうため、発達心理学と限定した。
なぜこの二つが最強と言えるか、ひとつずつ説明していく。が、それらの学問についてを詳しく説明することはできないので、‟なぜか”といった理由だけを述べていく。
統計学
統計学が最強の学問だというのは、聞いたことがあるだろう。本屋に行けば「統計学が最強!」と謳っている本をいくつも目にすることができる。「統計学が最強の学問である」(ダイヤモンド社)といった本があるほどだ。
これがなぜ現代において最強なのか?それは、‟情報化社会やSNS社会に適している”からが。適しているというよりかは、必須と言えるだろう。
情報化社会やSNS社会というのは、度々現代の問題として挙げられるものだろう。これらが問題になる理由の大きなひとつとして、とにかく莫大な情報量な流れてくる、その情報の流れが速い、といったことがある。そして我々はこれらの情報を取捨選択をして生きていかなければならない。
最近ではデマの拡散などがよく問題になるだろう。これは情報の取捨選択をうまくできていないことから起こる。デマが流れるということは騙される人がいるということだ。そうやって民意は簡単に書き換えることができる。
こうした濁流のように流れてくる情報の中を生き抜いていく手段として、統計学は必須ともいえる武器なのだ。
統計学を学んでいるととにかくデータを冷静に、かつ正確に見ることができる。そうしてみてみると、世の中にあふれているデータには間違っているものや、信憑性が低いものが数多くあるのだ。つまりは簡単に情報に騙されることが減る。コロナの騒動で強く、それを思った。
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」という言葉がある。これは言い換えてしまえば、‟統計学がわからない人は数字で騙せる”、ということだ。数字と向き合うためにはやはり統計学は必須のアイテムだ。そのアイテムを持っていない、数字との向き合い方がわからない人ならば、騙されるしかないのだ。
しかし、注意点が一つある。
それは、‟統計学は非常に難しい”ということだ。
「よし!じゃあ統計学を学んでみよう!」といって本を手にとっても、きっとすぐにリタイアしてしまう。暇人も大学生の頃に統計学の単位は3回落として、結局取るのを諦めた。ここまでできない人も珍しいのかもしれないが……。
しかし、安心してほしい。そんなに難しい、専門的なことまで学ばなくてもいい。日常のSNSなどで扱う程度のことは、情報学の入門知識が分かっていれば十分である。統計学の入門書などが売っていると思うが、その中でもさらに最初の半分程度だけでいい。その程度をなんとなくでいいから理解していれば、情報化社会、SNS社会の流れに抗う分には十分である。
発達心理学
次に発達心理学だ。
先に情報化社会、SNS社会の情報の濁流から身を守る方法として統計学を挙げたが、発達心理学も情報化社会、SNS社会から身を守るための方法として挙げられる。
ただ、発達心理学に関しては現実の生活においても大きく役に立つ。(統計学も現実でも役に立つが、こちらの方が割合としては大きいということ)
‟心理学”というと聞いたことがある人だけではなく、学んだことのある人も多くいるだろう。それくらい最近では大衆に愛されている学問のひとつだ。しかし、今回は‟発達心理学”である。そちらは聞き覚えがあまらない人が多いだろうから、軽く説明する。
発達心理学とは、人の加齢に伴う発達的変化、だ。例えば「怒りっぽい性格の人は、その性格を得るためにこういった成長過程を歩んでいる」といったようなことを学ぶ学問ということだ。
「それがなぜ現代において最強?」とそう思うかもしれない。しかし、この発達心理学は、現代の情報から身を守る術として最強なのだ。
例えば上司に「お前は何でそんなこともできないんだ!クズが!」などと理不尽に怒られたり、殴られたりしたとする。そうなると心も傷つくし、焦って頭も混乱してしまう。
しかし、発達心理学を学んでいると「あぁ、こうやって怒鳴る人は過去にこういうことがあるから……暴力をふるう人はこういう家庭で育っている傾向があるから……」と、冷静に相手を見ることができるのだ。また、何を言われても頭の中で「ここでこういった発言をする人はどの性格傾向に分類されるでしょうか?」などと問題を出されているような感覚になり、傷つくことも混乱することもなくなるのだ。
暇人がバイトしていた時にクレーマーに出会ったことがあるのだが、自然と「あぁ、この人は否認の傾向が強い人なんだなぁ、っていうことはこういう人生をあゆんできたのかなぁ」などと考えてしまい、相手を知れたような気になり、むしろ相手にとって有利な立場になったとすら思えた。
このように、発達心理学は現代の周りの目や誹謗中傷などの中を生き抜く上で最強の自衛なのである。
また、アイデンティティが確立できておらず、自分とは何かなどと悩んでしまう人も多くいるだろう。こういった時には相手に使っていた発達心理学の知識を自分に向かって使うことで、自分と冷静に向き合うことができるようになる。つまり発達心理学とは相手に向けても、自分に向けても、最強の学問なのだ。
ただ一つ大事なことがあり、発達心理学とは‟そのパターンに当てはまる人は絶対にこういった性格傾向にある”ということがわかるわけではない。当てはまらないことも多々ある。重要なのはそこの正確性ではなく、あくまでも‟冷静に考えるためのきっかけ”なのだ。
これらのことから、現代を生き抜く上での暇人的最強の学問は情報に流されないための「統計学」と自己防衛、自分との向き合いのための「発達心理学」だとする。
また、これらは入門だけならとても面白く触れやすいものだと思うので、ぜひ学んでみてほしい。