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「ストレス発散になろう系小説」2024年5月19日の日記
やることが色々あって一睡もできず、気付いたら日曜の昼前になっていた。
片付けることはまだまだたくさんある。それなのに、めちゃくちゃ眠い。結局、睡魔には抗えず、少し仮眠を取ることにした。が、起きたら18時前。
日曜の午後を無駄にしてしまった。少し疲労回復した身体に、またストレスがかかる。思い通りに事を進められずイライラ。イライラしてしまったことに対してイライライライラ。RPGでいうと、状態異常を解除したのにすぐまた状態異常をかけられたような、そんな気分。
少し前まではイライラしてしまうと、X(旧Twitter)にひたすら愚痴を書き込んでいた。それでも足りないと、あからさまに態度に出ていた。
大人として非常によくないのはわかっている。けれども自分をコントロールできない。そんな自分にイライラする。どうしようもない悪循環に陥っていた。
イライラの擬人化といっても過言ではない私。しかし。ついに、ようやく、私は自分にあったストレス発散方法を見つけた。
それは、なろう系小説を読むこと。
なろう系小説とは、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿されている小説のこと。インターネット環境さえあれば誰でも投稿と閲覧が可能で、Wikipediaによると、「2019年4月時点では月間約20億PV、ユニークユーザーが約1400万人に達している」と言われている。
端的に言えば、バカでかい小説投稿サイトだ。そこで流行りの異世界転生物の小説を読むことでストレスを発散してる。
このnoteを読んでいるということは、それなりにインターネットに触れている人だろうから、なろう系小説についての詳しい解説はこれ以上いらないと思う。
加えて「なろう系小説なんか読んでるのかよ」という嘲笑もありそうなことも理解してる。
なろう系小説を揶揄する声もよくわかる。どちらかというと元は私もそういうタイプだったし。
なろう系と呼ばれる作品はたいてい、平々凡々な主人公がひょんなことから異世界に転生して、チート能力を授かったり、現代の知識や技術を駆使したりして、トントン拍子でのし上がっていく、そんな破竹の勢いのご都合主義快進撃だ。シンデレラストーリーといえば少し聞こえがいいけど、現実世界で上手くいってないオタクが、頭の中で常に考えてそうな妄想話ばかり。「またこの展開かよ」「これだけユーザー数がいるのにこんな話ばっかかよ」「同じようなストーリーずっとなぞってんじゃねえよ」「小説ばかにするな」という声もわからなくもない。
でも不思議と、疲れた身体でも読めて、ストーリーにのめり込めて、スカッとする展開に爽快感を味わえる。読んでみると、これはこれでアリ。
特に重要なのが、疲れた身体でも読めること。裏を返せば、そこまで思考を伴わないとも言えるんだけど、難しいこと考えずにストーリーに没頭できるのは、けっこう楽しい。
イライラした状態でも、数分読んだだけでイライラを忘れてストーリーを楽しんでる自分がいて、スカッとする展開では一緒になってスカッとしてる。気付いたらイライラしてたことなんて忘れてる。
これがやめられなくて、イライラするたびになろう系小説を読んでいる。
中には「なろう系小説じゃなくとも、ストレス発散できる小説はあるよ!」という声もあると思う。私もそう思う。
ただ、インターネット環境さえあれば読めるという手軽さと、だいたいの作品にスカッとする展開があるという安心感。これが、なろう系小説への依存度を高めていると思う。
いわば、小説界のファーストフード。マクドナルドだ。
ストレスがたまったときにファーストフードを食べて発散する、といえばわかってくれる人も多いのではないかと思う。
とはいえ、ストレスが溜まったら何も考えずにファーストフードに手を付けるのも不健康すぎる気がする。なにか健全なストレス発散法を知りたいなあと思いながら、小説家になろうの閲覧履歴ページを開くのだった。