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生きづらさと共に!NO.22 義母に『こぼさないように注意してね♡』と言うのは無意味。

あと数日で、89歳になる義母。
気力は、充分ある義母ではあるが、週1のデイケア、週1の病院受診、週末から週明けのショートステイ、義母は今のところ、ブツブツ言いながらでも、どうにかこうにか、気持ちを切り替えながら、行ってくれている。

書いているだけでも、もしかして、ギリギリのラインかもしれない…と思ってしまった。

足腰は本当に達者になりすぎではないかと言うくらいに、シャカシャカと歩く。

今朝も朝から朝食の準備をしたので、起こしに行くと、ものの数秒で、ベッドに座り、ものの数秒で立ち上がる。

いやー、恥ずかしながら?恥ずかしくもないかもしれないが、ものの数秒で座ることも、立ち上がることもできない私である。

少し時間を下さい、と言いたくなる。

どんだけ強いんだよ、と最近は特に思ってしまう。
本当に足腰弱ってた人?と思うほどである。

歩き出そうとするので「ちょっと待って」と、慌てて、Sフックで固定しているバルーンカテーテルの尿パックを外している。

とにかく、せっかちだから、家族にも、介護スタッフにも「ちょっと待って」と言われる。

義母は、誕生日を前に、少しソワソワしているようにも見える。

義母は糖尿があるのだけど、家に帰ってきてからは、少しずつ、元気になっている部分と、弱くなっている部分があるように思う。

最近はよく、白湯を引っ掛けるようになって、咳こんで苦しそうにしている時がある。
良くも悪くも、食欲はすごくあって、もしかしたら
私よりも食べてないか?と思うこともある。

糖尿病なのに?
と思われるかもしれないけど、そもそも、施設を退所する前に、相当な食事制限をされ、それに限界が来たのか、家に帰ると言って聞かなかった。

食事制限をしたり、施設でやっていただいた、リハビリや体操、色々な作業のおかげで今があるのは間違いないのだけど、家に帰り、食欲がとてもある。

普通に考えたら、お年寄りが食欲あるのは良いことではあるが、介護する側として、思うのは、私たちもあと何年生きるかもわからないのだけど、義母が、もし何かあった時、恐らく、「これが食べたい」と言われていたとして、私の判断で食べさせなかったというようなことになれば、その方が、後々ずっと後悔するに違いない。

まだ、若い義母であれば、制限するのかもしれない。
しかし、義母は89歳になる。

この時点で、後悔のないように、義母が食べたいと言うものをある程度食べさせているし、それで良いと思っている。

逆にこれを、糖尿があるからと、制限をかけ、介護する側が、否定ばかりをするとしたら、それは、ストレス以外の何者でもないと思う。

最近の話だけど、新聞で見かけた記事があった。

実母が亡くなって、実母の代わりに祖母を介護していたという、30代男性話であるが、実母が亡くなって、祖母にはお世話になった思いから、実母の代わりにその息子である男性が介護をしていた。ついに、暴力を振るい死なせてしまったという話で、介護サービスは何一つ使っていなかったらしい。

痴呆が入る前は、祖母を介護、気持ち次第では、良いのかもしれない。
しかし、痴呆が進み、ご飯を作って食べさせても、食べてないから食べさせろとか、普通に言われる。

たった一人で誰にも頼らずに、介護をしないといけないなんて、有り得ない。

私はできる限りのサービスは使っている。
うちの場合、使わないと回らないし、たった一人で介護となると、その男性のように、精神状態はおかしくなるに違いない。

もうすぐ89歳の義母は、小さい子どもと何ら変わりないなと思う。

いつものように、ブラックモンブランを、ソファーに座っている義母に「こぼさないように注意して食べてね♡」と言うと「うん、うん」と返事は良い義母であった。

だいぶ前にも、義母がソファーから立ち上がると、ブラックモンブランのチョコがべっちょりと、付いて汚れていたことがあった。
ソファーもズボンも…

あー!と思いテンション下がり気味で拭いたのだったけど、そんなに腹は立たず、やっぱりかと言う思いであった。

今日も「モンブラン食べる?」と聞くと、「食べる、食べる」と、張り切る義母だったが、やはり食べる前の「こぼさないように注意してね♡」は、全く効くことなく、ズボンにも、買ったばかりのソファーカバーにも、べっちょり。

買ったばかりというのもあるが、さっさと洗ってズボンも洗って干したのだけど、確かになー、買ってきたのも食べさせたのも私だった。

義母は小さい子どもと同じだから、こぼして当たり前と思えば、腹も立たないし、最初からこぼすと思うことにしよう。

対策としては、こぼしやすいものは、ソファーお断り。
テーブルのある方に座らせる様にするとか、しかし、ちょっとしたテーブルは、今日はあったのに、なんの効き目もなかった…

自分の中で、こぼして当然、と開き直る。
それこそ、捉え方次第である。

私の子供の頃からある、竹下製菓さんの、ブラックモンブラン。
毎年食べてしまうし、つい最近まで、ミルクックの方が断然好きだったのだけど、ん?なんだか、やっぱり、ブラックモンブランの方が好きかも?なんて、思いだした私である。

今日も最後までお読みいただき、心よりありがとうございます^ ^







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