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#詩
『老人ホーム「マザファカの里」広報誌』マ・レジ
あっしは浪花のロビイスト
座右の銘は「死とは休息のメタファーである」
恩師の喘ぎ声をパクりました
墓地でバター犬しないでよ。常識無いの?
そうプロポーズしてくれた好きピに
冥婚で5股されてる
なのに親権とパズドラの垢は取れなかった
宮内庁で入れたタトゥーが悪いのかな
でも最高裁で大逆転!あっしは死刑とよ
やっぱり税金って大切なんだとおもいました
『信仰されている』オオシロソラ
虚ろな目で道行く人々は手元の画面の中で羅列された文字列を信仰している。
仮想の世界の中でデータとして扱われる命は今日もただの数字になった。
断絶された人々がデジタル化され質量を失った対話によって偽の繋がりを享受している。
空想の大衆によって生み出された世論が弾劾を叫んでいる。
存在しない大義名分の仮面をつけた記者は耳当たりのいい甘言だけを書き並べている。
気が付かずに吸い込みすぎた毒物は頭の中を
『最近潮吹きしてきました』シコ筋太郎
出会いといえば
前Tinderやってた時
離島の子とマッチングした
その子アプリで知り合った男に
詐欺られそうになったことがあるらしい
気をつけてね!
と言ったその子は
前澤社長のお金配りを宣伝してきました
『牛すじ』カミソリドラゴン
飛行機
浮き輪
牛スジ
天動説信者しか参加できない街コンでは、人体に有害な"アスベストわたあめ"が配られるので参加しない方がいい
飛行機
浮き輪
牛スジ
前澤友作が宇宙空間で全身を卵とじされてるとき、あなたは何をしていましたか?
わたしはアンビリバボーの再放送を見ていました
飛行機
浮き輪
牛スジ
雨乞いをするIKKO
坂上忍「それさぁ、織田信長に失礼だよねぇ?」
牛スジ
牛スジ
牛
『うろ』 板前ウルフ
明日への一歩を踏み出せず
今日1日が終わっていく
宵闇につつまれた僕は被食者となり
獣に食われる恐怖と戦っている
絶望と希望は同じ色をしている
その色を持ってして僕は染め上げられていく
擦れども擦れども、色は濃く深くなっていき
解けた繊維質がまるで花びらのように
はらり はらり
と舞い落ちる
雨が降り始めた
「うろ」の中、身を震わせながら明日を待ち続ける
すがる太陽なんて昇らないはずなのに
『気配』のぞみぞウォッチャー
四月というには春らしくなく
五月というには梅雨らしくない
快晴の光と共に朝起きれば
陰鬱な雨と共に床に入る
寒くなく
涼しくもない
かと言って、夏と呼ぶには物足りない
冷房に目をやりながらも
まだ早いかと扇風機の首を動かす
片付けようかと思いつつ
今晩も青い毛布と共に夢を見る
寒くなく
涼しくもない
かと言って、夏と呼ぶには物足りない
蛍光灯の光に誘われて
網戸に張り付きこちらを見やる
名
『朝焼けの空を見ただろうか』山口祐也
この道も循環していて
始まりもなければ終わりもない
この道もきっといつか
誰かに辿り着く
この大きくて狭い地球の上で
身を寄せ合っているんだ、僕ら
『静かな』 山口祐也
私は夏に死にました
暑い暑い静けさの中でした
あるいは暗い水底でした
あるいは取るに足らない期待でした
あるいは流し台を流れる哀れみでした
あるいは路地で管を巻く怠慢でした
あるいは緩やかな絶望でした
あるいは日陰に寝そべる猫達の夢でした
あるいは果たされなかった約束でした
あるいは風にたなびくお香の煙でした
あるいは日曜日昼下がりの光景でした
あるいはあなたの言葉でした
思い出せないほど繰り返さ