『一寸先』オオシロソラ
ふと気がつけば、この世に生を受けて22年という歳月が経ち、
そうして出来上がったのは、薄汚れた自尊心と傲慢な自己愛しか持たない俗物でした。
私は今、祝祭のようなリズムに身を任せて、ただひたすらに踊ってこの夜をやり過ごしています。
そうしなければ、現実が私の肩に手をかけてしまうからです。
そうしなければ、気が狂ってしまいそうになるからです。
ほら、すぐそこからタンドラムが鳴り響く音が聞こえてきますよ。
ねえ、そこのあなた、私と一緒に踊りませんか?
ただの俗物でしかない私と一緒に