十数年ぶりに転んだ話
先日、大人になって初めて道端で転んだ。
派手に転んだのは、小中学生の頃以来だろうか。
それはある朝のこと。
駅まで向かう途中、
毎日通るなんの変哲もない道で、躓き、転んだ。
なんとか踏み止まろうにも踏み止まれず、
手をついた時にはもう遅くて。
とてつもなく痛かった。
でも、それ以上に恥ずかしかった。
悔しくて泣きたい気持ちにもなった。
小学生くらいまでは痛いと泣いて済んだ怪我も、
大人になると恥ずかしさが勝る。
幸い骨折や捻挫には至らなかったが、
あまりの痛さと衝撃と辛さで
一瞬何が起こったのかわからず、
なかなかその場から立ち上がれなかった。
それくらい衝撃的な出来事だった。
その日以来、
いつもの道の階段や段差をより注視して歩くようになった。
そこだけは冷静かつ慎重になれて
転んで良かったかもしれない。
それから1週間近く経った今、
擦り傷とケガは瘡蓋となりあざとなり、
まだまだ痛々しいものの治り始めている。
ただもうこんな経験はできる限り避けたい。
転ぶことがないよう何事も横着せず、
周りをよく見て歩こうと改めて心に誓った。
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