ランチに行ったお店は売り方が上手だった。
Instagramで見つけた気になるお店に行った。
そのお店は居酒屋をランチタイムだけ間借りしたハンバーグ屋さんです。
店名がなかなか面白いですよね。インパクトがあります。
ネーミングは大切。この店名だけでハンバーグが食べたくなる(笑)
もちろん、メニューはハンバーグだけです。
お店に行って実際食べていろいろ商売上手だなぁと思いました。今日はこの話をします。
出張ランチというお店の魅力とは
「お店を間借りして出張ランチ中」「出張ランチ」という言葉を使っています。「間借りカレー」というお店はここ数年増えてきた。「間借り」というのはあるお店を一時的に借りていることです。居酒屋やバーなど夜だけの営業をしているお店は昼間は使わないのでその時間帯を借りて営業するのです。調理設備はもちろん、テーブルなども揃っているのでイチから開店するよりコストが省けます。また、貸す側も使っていないお昼の時間を家賃収入として得られるので双方にメリットがある。僕はスパイスカレーにハマっているので多くの間借りカレー屋さんに行ってますがバーが多いですね。店主一人でできる「場」としてバーが適しているからだと思います。
また、「出張ランチ」「間借り」の表現の他に「2時間だけの幻のお店」という表現を使っているところもありました。普段はある居酒屋ですが、ランチタイムの2時間だけは看板を変えて時間になるとさっと消える。幻のお店。そういう表現も上手な伝え方ですね。
サイズが上手
さて、「ただハンバーグが食べたい」のメニュー。もちろんハンバーグしかないです。ここで気になったのが、「ダブル」と「トリプル」の2択。ダブルも？と思いましたが、ダブル220ｇとグラム表記がありました。1個110ｇです。他店でハンバーグの大きさは150ｇ～200ｇが多いです。びっくりドンキーは150ｇと300ｇがデニッシュメニューにある大きさですのでダブル220ｇは平均的（ちょっと大め）ですかね。
なぜダブルにしているのか？
あくまでも僕の想像です。まず、ダブルという言葉はハンバーガーでよくありますが、「満足感」「ボリューム感」が伝わります。「トリプル」になると更に満足感は増します。1個220ｇのハンバーグを選ぶのと「ダブル」（110ｇ✕２）を選ぶのと同じグラムのハンバーグでも感覚がちょっと違いますよね。お客様に与える感覚が違うので上手です。
もう一つは、調理の効率が良い。
店内に入り、席に案内される時に、お姉さんが網焼きでハンバーグをいっぱい焼いていました。ハンバーグしかないお店なので当然です。1個110ｇの小さいサイズにすることで1個に焼き時間（ハンバーグの中心まで熱を通す）は短縮されます。そして、ダブル220ｇでもトリプル330ｇでも1個110ｇを増やすだけなので焼く時間は同じです。ハンバーガーのパティと同じですがこれまでハンバーグでは見たことがありませんでした。
味変は当たり前？
粗挽きハンバーグには「生たまご」が付いてきます。テーブルには食べ方のPOPがあり、まずはそのまま味わう。塩・胡椒で味わう。ソースで味わう。生たまごをといてつけてもよし、ＴＫＧ（卵かけご飯）にしてもよし。というバリエーションの食べ方の案内があります。ハンバーグには目玉焼きがついているお店は多いですが、これを生卵にするだけで「つたて食べる」「ＴＧＫ」で食べるというバリエーションが生まれます。その方のお好みで味変ができるようにすることで満足度を高められます。そして、お店側は卵を焼かなくていいので楽ですよね。これも上手。
映えになる？
これは、結果論の副産物と思いますがInstagramでの投稿によく見られたのは、自分たちでアレンジした盛り付けで投稿しています。お店に行くまでは実際そういう盛り付けだと思っていましたが、それらは自分たちで「映える」ようにアレンジして盛り付けて投稿していたのです。
トリプルを注文してハンバーグを3つ積み重ねたり
ごはんの器にハンバーグを乗っけて真ん中に黄卵を乗せたり
インスタグラマーの方はどういう盛り付けがよく見えるのかほんとよく知っています。
というお店でした。
短時間で商売ができる「間借り」のお店は今後も増えそうですね。〇〇専門という訴求もでき効率を高めてコスパの良いお店が増えると消費者にもメリットがある。今後どんなお店が現れるのか楽しみです。
【情報】
ただハンバーグが食べたい
名古屋市中村区名駅南１丁目１７−２６ 博多かわ屋 名駅店の間借り
月～金 11:30～14:00 定休日：土曜日、日曜日、祝日
公式Instagram：https://www.instagram.com/tadahan.meieki/
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