久々にログインした。そろそろ何か書かないとなぁ…。
全身の熱っぽさで、目が覚めた。 休日の午前9時。体がだるく、布団から出られない。枕元の引き出しから体温計を引っ張り出して、熱を測った。37度だった。 確か、微熱は一昨日引いたはずなのだが。 またぶり返してしまったようだ。 「はぁ、また微熱か……」 「……」(虚空を見つめる) 「微熱リフレインかぁ……」 “微熱リフレイン”とは、私の造語ではない。一時期病気のように聴いていたバンド、flumpoolの曲である。なかでも微熱リフレインは、耳にタコができるほど聴き込んだナン
2024年3月31日、ギリシャラブのラストライブが行われる。 いま、わたしは東京へ向かう電車の中にいる。 イヤホンからは、ギリシャラブの「薔薇の洪水」が流れている。ドリーミーで耽美な世界と、電車の揺れがうまい具合に調和している。目を瞑れば、まるで液体の中を揺蕩っているようだ。 ーーーーーーー サウンド、テンポ、歌詞、世界観。 自分との境目がわからなくなるくらい符合する音楽は、もう後にも先にも出てこないような気がする。6年経ってもなお熱が冷めず、ずっと聴き続けている。
あまりにも卑小な日常ほど、気づかないままに通り過ぎてしまうから、文字で捕まえなければいけない。壮大なラブ・ロマンスよりも寝起きの足先の冷えを愛していたい。
※2023年5月1日、記 小さい頃から登山は身近なイベントだった。 特に嫌ではなかったので、 連れて行かれるがままに山に行っていた。 高校時代には、山岳部に入っていたりもした。 「先輩がやさしそう」というテキトーな理由だった。 卒業以後、登山への関心は徐々に薄れていった。 思えば、山のない生活はこれが初めてだった。 そして最近、また山に登りはじめた。 なぜ突然登山に興味が沸いたのだろうか。 私にとっての登山とはなんだろう。 そんなことをぼんやりと考えはじめた。 ー
尻の青いガキが選ぶ名曲シリーズ、その3 ♪悪女 / 中島みゆき 中島みゆき、最近サブスクが解禁されましたね。 シングルのみですが、とっても嬉しいです。 生活圏内のTSUTAYAが相次いで閉店してしまい、CDを借りるハードルも高くなってしまいましたので……。 今回紹介したいのは、中島みゆき「悪女」です。 1981年にシングルで発売、翌1982年にはアルバム「寒水魚」に収録されています。いまでも根強い人気を誇る名曲です。 「悪女」には忘れられない思い出があります。 高校
ここ最近、頭痛がひどい。 歩くごとにズキンズキンと痛む。恐らくストレスから来るものだろう。だが、解決しようにも、思い当たる原因がありすぎる。日中はロキソニンを飲んで、夜は肩こりや目の疲れをとるようにして……それくらいの対処しかできない。 とりあえず気分転換をすれば、何かしら改善するのかもしれない。そう思って、私は所属しているサークルの活動に出かけた。 いまのサークルには、大学院生になった春に所属した。メンバーの大半は年下の学部生で、大学院生は私一人である。活動が終わり、
P.S. スガシカオが好きな恋人だった。 別れて四年が経ったある日、youtubeに「黄金の月」のMVが流れて来た。 ずっとスガシカオを避けてきたけれど、この日はなぜだか聴きたくなった。 イヤホンから流れて来たそれは、まるで知らない曲のようだった。 聴きなじみのあるメロディーライン。しかし、耳を突く歌詞はとても新鮮に聴こえた。あの頃、歌詞を聴いて想像した世界とは、まるで違う世界が立ち上がってきた。 私はその時、スガシカオとあの人を切り離すことができたのだと思う。 い
うまくいえない。 自分の気持ちをうまくいえない。 「好きです」と伝えることは、思いのほか簡単なことで。 「好きです」と伝え続けることは、思いのほか難しい。 肝心なことほど、うまくいえない。 いいたいことが体の内部に深く沈んでいるほど、 その核心をつかむことができなくて。 出てきた言葉は皮膚を掠めて消えていく。 近道をしようとして、遠回りをしている。 短く伝えようとするから、長くなる。 伝わりやすい言葉ばかり選んで、 何も伝わらない。 どんなに悲しい時だって、 気づけば
インターネット・ミームの型を使った表現はできるだけ避けたい。楽しいからついやりたくなるけれど。 可能な限り自分の文脈でもって何かを伝えることが、文章表現の訓練になると信じているから。
8月1日。 特別な日なのに、毎年ゆっくりと過ごせない。お盆前に済ませなければいけない仕事があったり、うだるようは暑さにヘトヘトになったり。 8月の入口は、いつもなにかと忙しい。 *** 今日も遅くまで仕事をしていた。 そろそろ終バスを気にしなければいけない時間だった。 遠くバイクの唸る音を聞きながら、足早に歩く。 街灯の下に並ぶ住宅街はぴったりと戸を閉めて、 何があっても我関せずの顔で寝静まっていた。 意図せず日を跨いでしまった夜。せっかくだから寝る前に少しだけ、彼の
先日読んだ小説に、とてもよいフレーズがあったので、 共有させていただこうと思います。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 読んだ小説は金子光晴『どくろ杯』(1971年単行本発行) 名前からもう、心惹かれるものがありますよね。 詩人・金子光晴の上海行きを描いたエッセイです。 …という紹介をすると、紀行文のように思いますが、 単なる旅日記にとどまらない所に、この小説のおもしろさがあります。 旅路を共にする女とのもつれた感情、 路地裏の暗く淀んだ空気のなかでの生活。
桜桃忌に合わせて慌てて投稿したため、文章が荒いです。また直します。
今日は桜桃忌。 作家・太宰治の誕生日、 そして彼の遺体が見つかった日。 生誕した日と死亡が確認された日が重なるなんて、 妙なめぐりあわせですよね。 死に際してそのような偶然があったことも、 太宰が熱狂的に支持される一因なのかもしれません。 今回は太宰作品について、 僭越ながら私の思い出話を交えつつ、記していこうと思います。 太宰作品に触れたことがない方への 読書案内になれば幸いです。 ーーーーーーーーーー 太宰を読みはじめたのは、高校二年生、晩夏の頃。 それまで大して
記事公開にあたって「迷え悟るな」のMVを確認しようとYouTubeを開いたら、今は公開していない(?)ようでした。確か芝生に座っているやつは「迷え悟るな」だった気がするのですが…。誰かわかる方はお手数ですがTwitterまでご連絡ください。(@Isk_Yuto1889)
※これは2023年5月25日に書いたものです。 ギリシャラブの新曲「ABCD」がリリースされた。 とてもいいタイトル。感想はまた改めて。 ーーーーーーーーーーーー 明後日、私は初めてギリシャラブに会いに行く。 初めて、生の音で、彼らの演奏を聴ける。 ギリシャラブ。 こんなにも長いこと聴き続けているバンドは 私の中でまだ存在しない。 たぶん、ライブを経験する前と後で、 私の世界は大きく変わると思う。 いま見えている世界が変わってしまう前に、 ギリシャラブに対する思いを