ラストライブに参ります。
2024年3月31日、ギリシャラブのラストライブが行われる。
いま、わたしは東京へ向かう電車の中にいる。
イヤホンからは、ギリシャラブの「薔薇の洪水」が流れている。ドリーミーで耽美な世界と、電車の揺れがうまい具合に調和している。目を瞑れば、まるで液体の中を揺蕩っているようだ。
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サウンド、テンポ、歌詞、世界観。
自分との境目がわからなくなるくらい符合する音楽は、もう後にも先にも出てこないような気がする。6年経ってもなお熱が冷めず、ずっと聴き続けている。
ギリシャラブへの想いは、少し前に綴った。
しかし、まだまだ魅力は語りきれていないと感じている。特に、新しいアルバム「無・無・無・無・無」についてはまだ感想がうまく言葉にできていない。
いつか、きっと書きたいと思う。
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何かを「美しい」と感じる情動は、人間が人間であるからこそ発生するものだと思う。(もしも、猫やスズメが美を感受していたとすれば、ぜひその感情について彼等と話してみたいものだ)
だとすれば、ギリシャラブは、私が人間らしくいられる理由のひとつといえるだろう。
CDという概念がこの世からすっぽりと抜けてしまわない限り、彼らの曲は世界の中に残り続ける。
いや、CDが無くなったとしても、少なくとも私が死ぬまではギリシャラブは生き続ける。なぜなら、わたしは彼らをきっと忘れられないから。
最後のライブ、楽しみたいと思います。
end.