湊かなえシリーズ『Nのために』を読み切った感想!クリスマスに起きた事件をめぐるそれぞれのNのために
1冊推理小説「Nのために」を読み切りました。いつもは小説を読んだらビジネス書や自己啓発本を読んでいるのですが、最近は小説がお気に入りです。
朗読できくのはあたりハズレがありますが、耳をもっと慣らすために制覇してみようかなんて思いながら読んでます。正確には聞いてます。
今回読み切ったのは「Nのために」でした。朗読者は榮倉奈々さん。とてもはきはきとした朗読でとても聞きやすかったです。
高級マンションの高層階で起きた殺人事件をめぐるそれぞれのN
スカイローズとう高級マンションで、一組の夫婦(で殺人事件が起きます。その事件をめぐっての物語です。
うまくいってない夫婦。その女性側は一人の男性と不倫をしていた。それを知り激高する旦那は妻を殺害。それを止めるのと許せなかった思いから怒りで旦那を殴り殺してしまった。そんな事件をめぐっての物語。
そんな恋愛のもつれの事件なのだけど、それぞれの立場でこの事件を見ると、なんとも糸が複雑にからまるように、それぞれの立場でいろいろなことが見えてくる。
本作では多くのイニシャルNの人が登場する|それぞれのNを守る物語
本作を読み進めていくと、Nとはきっと西崎という名の美男子のことであろうと思う。間違いではないのだが、主要登場人物には実はみんなNが付く。名前についていると後でわかったりもしてくる。
第一章は、希美、成瀬、西崎、安藤の証言から見る事件
第二章は、成瀬の視点
第三章は、西崎の書いた小説「灼熱バード」と安藤の視点
第四章は、杉下の視点
第五章は、西崎の視点
で事件がどういう状況で、起きたかが描かれている。
それぞれの立場では、それぞれ守るべきNがいてそれらをかばっている。それゆえ事件の真相が見えてくるのが興味深い。犯人は〇〇だから、その人が悪いというわけではないのだ。
面白い展開でおすすめである。ドラマ化もされているようだ。
#3行日記 : 何不自由のない暮らしは、それが取っ払われると悲惨だなぁ|若いうちは苦労した方が良いかな
これは物語を読んで自分が思ったこと。
本作の中に結婚して何不自由なく暮らす人がいた。お金もちや何不自由のないくらしというのは誰しも憧れるものだ。自分にも子供がいたりしてなるべく希望はかなえてあげたいのは親の心情。
ただ、本作に出てくる何不自由なく暮らしてきた人の生活基盤が壊れると習慣だけが残り悲惨なことになる。この場合、収入が限られている中、自分は特別で何とかなっているので、これからも何とかなるのという思い込みでお金を使いまくる人。苦労を知らないとこういうことになるのかなと思った。
苦労は金を出しても買えとは昔はよく言ってたけど、少しばかり苦労したくらいが若いころは丁度よいかもしれないなと思った。
自分の若いころはどうかな。今思えば苦労なのかもしれないし、人に言わせれば苦労のうちに入らないと思われるかもしれない。
別に苦労の自慢大会で競うわけでもないのだけれど、あの時は大変だったなぁと思える経験は将来、自分が逆境にたったときに助けてくれるのだろうなと思った。経験は大事だなと思った。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
さて、次は途中断念した「リバース」。気合を入れて聞いてみようかな。
今度は聞ける気がする。
「リバース」を途中であきらめてしまった話
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