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湊かなえ10周年の新作「未来」に涙!家族と運命に心が揺さぶられた話|因果は巡る|親子それぞれの物語
湊かなえシリーズ「未来」を読みました。
本書は、湊かなえさん10年目の作品です。本作は10年目の節目を見据えた作品のようで、発表の2年前から書いていたそうです。
しかし、100枚くらい書いたところでストップ。書けなくなったところ、初めての3泊4日の都内ホテルによる缶詰にて一気に書き上げたようです。
それぞれの不幸・因果・つながり
物語は、二人の中学生、佐伯章子(さえきあきこ)と須山亜里沙(すやまありさ)が人気テーマパーク・ドリームランドに向かいます。
今年は10周年記念なのに、なぜか30周年のテーマパークのしおりを持っています。彼女たちは未来の自分たちから手紙を受け取っていたのです。
ドリームランドという夢の国に向かう途中ですが、この少女たちのこれまではものすごく波乱万丈なものです。その道程を描いています。
さらには、その親、その親の境遇生い立ちにまで遡り、つながりと因果を描いています。
読んでいて辛くなる作品
物語の中では、その子供たちや登場する人たちの半生が描かれていますが、それぞれに関係し、読んでいると辛くなってきます。
しっかりした大人に見えて、間違いを犯してしまうこと。しかしその間違いは、はたから見ると悪いことしかないように見えて、その過程を見るとどうしようもない極限状態がひしひしと伝わってきました。
純愛もある物語
つらいことばかりですが、物語の後半に、唯一純愛であったことがありました。それが主人公章子の母と父です。ネタバレとなってしまいますが、それだけは書かせてください。二人ともつらい人生ですが、二人が結ばれたことはこの物語唯一の幸せなのかもしれません。
朗読者は、女優の「のん」さん
オーディブルで聴きました。その朗読担当は「のん」さんこと、旧名、能年 玲奈(のうねん れな)さん。とても聞きやすくて物語に集中することができました。
3行日記 : 短くまとめてみました
今日は短くまとめてみました。しかし、かかった時間はいつもとあまり変わりません。しかし、1冊の本をしっかりと読みこみ自分なりの感想をまとめられて良かったです。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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