漫画から学んだレアな漢字
とあるギャグ漫画を読んでいると漢字をネタにした話に遭遇しました。
物語内での時期はお正月、羽根つき勝負の回です。
負けた方が顔に墨で落書きされるというベタな展開。
なんでもありだと面白くないので書いていいのは漢字一文字というルール。
で、勝者がまず最初に書いた漢字が『砉』です。
読み方わかりますか?
私は存在すら知らない漢字でした。
漢字検定一級で「砉然」などという熟語が出題範囲に含まれているそうなので詳しい方はご存じかもしれません。
読み方は「カク」「ケキ」もしくは、
「ほねとかわとがはなれるおと」。
「骨と皮とが離れる音」。
ギャーッ、なんと恐ろしい。
想像すらしたくありません。
ちなみに、一文字に割り当てられる最も長い訓読みと紹介されることもありますが、あくまで骨と皮が離れるときに出る音を形容する擬音語だそうです。
「砉然(けきぜん)」という言葉も、ばりばりという音を立てるさまを意味し、こちらも骨と皮が離れる時の音からきています。
次は漢字は、『𪚥』。
「龍」が四つで何と読むかわかりますか?
こちらも存在すら知らなかった漢字でした。
「よつくびりゅう」とか「ふぉーすどらごん」とかではありませんよ。
知らないと全く読めないと思いますのでさっそく答えにいきましょう。
読み方は、「テツ」または「テチ」。
意味は「言葉が多い」「口数が多い」つまり「おしゃべり」。
ちなみに、”最も画数が多い漢字”として紹介されることもある漢字です。
もう一つちなみに、明治時代の政治運動家「小野梓」の幼名が「𪚥一(てついち)」。
幼い頃はさぞかし自分の名前を書くのに苦労したことでしょう。
いかがでしたか?
おそらく両方とも書く機会はそうそう訪れないと思いますが、雑学の一つとして覚えておくといつかどこかで役に立つかもしれません。