言葉の異称を勉強してみる その弐
異称・異名・別名を知ることにより日本語の魅力を再確認し、あわよくば短歌で使えそうな言葉を収集しようという記事の第二弾です。
さっそくいってみましょう。
【桜】
「挿頭草(かざしぐさ)」
新古今集の歌から。
「吉野草(よしのぐさ)」
山桜の名所「吉野山」から。
「徒名草(あだなぐさ)」
はかなく散り急ぐところから。
「夢見草(ゆめみぐさ)」
桜の異称。
【日本】
「言霊の幸う国(ことだまのさきわうくに)」
万葉集より。
「葦原中国(あしはらのなかつくに)」
古事記・日本書紀より。
「蜻蛉島/秋津島(あきつしま)」
”あきつ”とはトンボの古い呼び方。
【夕方】
「黄昏時(たそがれどき)」
「雀色時(すずめいろどき)」
夕方の空が雀色に見えることから。
「火点し頃(ひともしごろ)」
明かりを灯す時間から。
【雷】
「稲妻(いなづま)」
「稲光(いなびかり)」
稲穂は雷に感光することで実るという信仰から。
「いかずち」
「霹靂(へきれき)」
青天の霹靂でお馴染み。
「天鼓(てんこ)」
雷を天上で鳴る鼓に例えて。
「鳴神(なるかみ)」
万葉集より。
今回は以上です。
”言霊の幸う国”に生まれたからには、これからも言葉の探求を積極的に進めていきたいと思います。
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