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身体評価方法

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記事一覧

斜角筋症候群とは

解剖学的に斜角筋隙(しゃかくきんげき)という部位が存在します。隙とは「Gap」のことで、腕神経叢と鎖骨下動脈が前斜角筋及び中斜角筋の筋間を通過する隙間を指します。
この斜角間隙が何らかの原因で狭窄すると腕神経叢と鎖骨下動脈が圧迫され、上肢の痺れを含む神経症状を引き起こす可能性が生じてきます。

臨床的には頚椎椎間板ヘルニアなどに代表される頚部神経根障害との鑑別を要しますが、
さらにはそれ以下の末梢
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Maximum Cervical Compression Test(マキシマムサービカルコンプレッションテスト)の解説

「Maximum Cervical Compression Testの解説」

いつもご閲覧ありがとうございます。
IMICです。

今回はマキシマムサービカルコンプレッションの動画の解説を致します。

オーソペディックテストにおける頚椎神経根障害を鑑別する評価方法としてMaximum Cervical Compression Test(マキシマム・サービカル・コンプレッション・テスト)という技法
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動的姿勢評価について【身体機能的評価】

身体の機能的な評価には様々な手法があります。
例えば立位体前屈という方法で、立った状態から腰を曲げて前屈し床に指先がどの程度届くかというものです。
小学校の時にこのようなテストが体育の時間にあったことを覚えていますが、これはFFD(Floor Finger Distance)という評価方法としても実際に用いられています。
このFFDの評価対象は下肢後面の筋肉(殿筋群、ハムストリングス、下腿三頭筋な
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姿勢評価を学ぶ

姿勢評価を学ぶ

医師が実施する理学検査には視診、触診、打診、聴診というものがあります。
お腹が痛いとき、胸が苦しいときなど、何らかの症状を感じて病院で診察をお願いすると、これらの方法でまずは状態を大まかに状況を把握するスクリーニングというものが施されます。
その上でさらに追加で必要な検査が行われる手順です。

筋骨格系を扱う場合も例外ではなく、視る、触れる、打つ(パーカッション)、聴くという方法
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