水底(+私の小話/2020年)
水際で愛を歌っている、
月の星に住まう精霊のお伽噺のような昔話
(ともすれば語り継がれてきた伝承)
音のない声で震わせる。
君の波は広がってゆく。
ここは無限にかぎりなく近い、物質の世界。
君の前にはたった1枚の紙とペンが転がっていて、
過ぎてゆく時間すら愛おしいと思える程、
君は自由。
ペン先がそこに触れた瞬間、
溶けるように、(交わるように、)
世界は水底に沈む。
だけど、物語は止まない。
(全ての方位は君の意のままにある)
広がるように加速する、
そのスピードすらも楽しんで。
偽物のように見えていたその空白が、
嘘のように色付いていく。
振り返ってはいけないよ、
目も閉じてはだめ。
君の想いのままに、操って。
私の小話/2020年
出遅れました、今年初投稿です。
2019年は、
はじめての社会人+はじめての一人暮らしで、
なんだかずっと発見の連続だったように思います。
例えば「社会とお金」のこと。
一人暮らしをするまでは、
月々光熱費がいくらかかるのかとか、自分が払わなきゃいけない税金の額とか、保険のこととか、少しでも安いものを買うのは出ていくお金が毎日の積み重ねからなっているからだとか、
よく分かっていなかったんだなぁと思います。
同様に社会人になるまでは、
自分が負う責任とそれに対する賃金の関係についてなんて考えることもなかったです。
(それから、職場の年長者の方々の姿を見て、
自分の親もこんな風に色んなものに板挟みになりながらも、毎日働いていたのかもしれないとも。)
基本的に「はじめて」のことは好きです。
自分が「なにも知らない」ことを痛感する反面、そこに何かを見出せると思っているから。
だから、2019年、慌ただしくて、けっこう楽しい年でした。
次に、これからのこと。
新しいことが好きと書きましたが、
その代わり飽き性です。
ずっと同じ場所に居続けることはできない。
常に旅をしていたい。
2020年は、昨年に経験した「新しいこと」に少しの慣れと余裕が出てくるのかなと思います。
その分また何かはじめなきゃね。
そんな飽き性の私でも、
言葉を書くことは昔から続けていられるので不思議です。
たぶん「書く」という行為は同じでも、
その時々で私の思考は、魂は、毎度違った場所にいるからでしょう。
去年1年はこんな風な小話を投稿しなかったのですが、
やはりつらつらと自分のことを文字にするのは頭の中が整理されて気分がいいですね。
今年は気が向いたときにでもまた少し自分のことを書いていこうかなぁ…
あぁ、そうそう
一人暮らしをはじめて、時間の主導権を自分で握れるようになったからか、
実家にいた頃よりも日常的に文章を書く時間をとるようになったんです。
そうするとそれなりに、作品の数が溜まってくるものなんですね。
…勿体ないので、タイミングを見て一定期間分の作品(の中から選りすぐったもの)をまとめた本を作ろうかなと思っています。
(これも定期的な習慣にしていきたい)
スタンスとしてはあくまで自分用なのですが、
ある程度の部数は刷って、ネットの片隅に置いたり、またいつか展覧会なんかをやれたときに売ったりできるようにしておこうかと予定しております。
(まだまだ先にはなりますが、作製したらnoteでも報告いたしますので万が一貰ってやってもいいよーという方がいましたらご一報ください)
さて、2020年、
私たちでどんな年にしていきましょうか。
どうかみなさまの1年が温かな年になりますように。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。