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伊勢物語ドットコム アーカイブ

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以前、伊勢物語ドットコムにあった伊勢物語の現代語訳と解説を載せています。随時更新します。以前作った頁の復元ですが、以前の背景や絵は使えませんでした。また解説など一部変えています。…
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#春日野

武蔵野(『伊勢物語』第12段)

武蔵野(『伊勢物語』第12段)

昔、男がいた。人の娘を盗んで、武蔵野に連れて行くうちに (男は)盗人だったので、国守(今でいえば県知事)に捕らえられてしまった。

(その時、男は)女を草むらの中に置いて、逃げてしまった。やってくる人が「野には盗人がいるという」と言って火を付けようとする。女はわびしく思って

  武蔵野はけふはな焼きそ 若草のつまもこもれり我もこもれり
 (武蔵野は今日は焼かないで!若い夫も隠れています私も隠れて

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伊勢物語 第一段 初冠

伊勢物語 第一段 初冠

昔、男が初冠(元服)して、奈良の都、春日の里に所領がある関係で狩りに出かけた。

その里にとても優美な姉妹が住んでいた。
この男は垣根越しに覗き見てしまった。意外にも(その姉妹が現代風で)昔の都に不似合いな様子でいたので、気持ちが惑ってしまった。

男は着ていた狩衣の裾を切って、歌を書いて贈る。その男は信夫摺りの狩衣をなあ、着ていたということだ。

 春日野の若紫の摺衣 しのぶの乱れ限り知られず

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