それ、なんで流行ってるの? 隠れたニーズを見つけるインサイト思考/原田 曜平 を読んで
世の中には『売れるもの』と『売れないもの』があります。
売れるものは必ずしも機能的だったり、他社より優れているものが必ず売れている訳ではない。そんな『売れるもの』はどうやって作り出されているのか、販売側の狙いはどんなものなのか、知りたいと思いこの本を読みました。
著者の原田曜平氏は、博報堂でブランドデザイン若者研究所リーダーで「さとり世代」や「マイルドヤンキー」などの言葉を生んだ人気マーケッターなのだそうです。
正直、私は「マイルドヤンキー」も「さとり世代」という言葉も知りませんでした。それだけ流行に鈍感な人間ですが、「それ、なんで流行ってんの?…」とは時々感じたこともあり、アイデアやヒントがあれば知りたいと思いました。
流行っているものをいろいろと見ていくと、必ず隠れたニーズ「インサイト」があるのだそうです。
「インサイト」とはいろんな人が思われる「そう、それ!」と思わせる商品なのだそうです。
お店に来てもらうために、地元の特産品よりインスタ映えするアイテムを作り出したり、商品の機能性や実用性より、人が持っていてカッコよく(おしゃれやカワイく)に見えたり、すべてのヒット商品・広告・サービスには必ず強いインサイトがあります。だから強いインサイトが何かが分かれば、逆算してヒット商品をつくれるのだそうです。
業界では、現在はやっているものをみて、「インサイト」が何なのかを分析する(因数分解=クリエイティブ・ブリーフというらしい)のような作業もしていて、私には時代を読むことや新しいトレンドを作り出す能力は持っていないと思いますが、こちらは応用できそうで今流行っているものから、なぜそれが流行っているかを分析して、新しいアイデアやヒントへたどり着けそうな気がしました。
今は、売り手側がいろいろと知恵を絞って商品を作り上げるより、商品の販売しているシーンだったり、商品の意外な使われ方やシチュエーションだったり、海外で意外な文化や風習にマッチしてそれがお客様にうけてしまったり…思いがけない所に販売のチャンスは隠れているように思います。
今回も面白くこの本を読ませていただきました。
オーディオブックで私は散歩しながら聴きました。
少し難しい本や専門外の本でも眠くならずに聴けちゃいます。
皆様も試してみてはいかがでしょうか。