晴(はる)@0歳からの自然観察ガイド

「すげー!」「なんじゃこりゃ!」「そうなんだ!」 0歳から楽しめる自然観察会がライフ…

晴(はる)@0歳からの自然観察ガイド

「すげー!」「なんじゃこりゃ!」「そうなんだ!」 0歳から楽しめる自然観察会がライフワーク!これまでのべ400名のみなさんをガイドして、満足度91%をマーク! @NACSJ 自然観察指導員 講師 /博士(農学: 野生動物管理学) / 学芸員 /1児の父 /旧いさくま

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小さな子どもたちと自然観察会!@秋シーズン2024

こんにちは!0歳からの自然観察会を実践している晴(はる)です! わたしが活動している北海道十勝地方はすっかり紅葉シーズンに突入!きみどり、橙(だいだい)、紅色などさまざまな秋色が楽しめるこの時期に、0~2歳と3~8歳向けの自然観察会をそれぞれ開催してみました。 好奇心いっぱいの子どもたちは、わたしがガイドしなくても何かを集めはじめたり、どんぐりや落ち葉など何かを見つけて持ってきてくれます。それらについて「ここ、触ってみ?」とか「いい香りする?」などと行動を促すと、子どもた

    • 祈りについて

      社会人になって得た大きな気づきの一つは「祈り」である。 世の中には「〇〇が・・・しますように」という、まるで初詣で神様に乞うような祈りが溢れている。朝、通勤途中に見かける旗振りのおじさんは「子どもたちが安全に道路を渡れますように」と祈っている。街灯には「暗がりで怖い思いをしませんように」という祈りが込められている。お弁当のバランにはなんと「おかずをひとつひとつ味わえますように」「おかずの色合いが引き立ちますように」というふたつの祈りが込められている。 世の中には祈りが溢れ

      • ごめんねデルフィニウム

        ことしは自宅の玄関周りを綺麗にしようと、歩道と玄関の間のスペースに花を植えてみることにしました。ここ数年でようやく自分の花の好みが分かるようになり、春にはスミレ、夏にはアジサイなど青と白の花でまとめるという、玄関先をウェルカムガーデン化させる小さな計画を立てました。 アジサイの脇には青紫系のデルフィニウムを植えようと、春先に園芸店へ。運良く大変好みな色の株を発見しました。ついつい予算オーバーもお構いなしに4株を購入。園芸の書籍で勉強して土を配合し、日当たりの具合も適切である

        • 【読書感想文】利休にたずねよ(山本兼一 著)

          利休にたずねよ(山本兼一 著, PHP研究所)を読んだ。 面白かった。ものすごく面白かった。ここ数年間で読んだ小説の中で一番だったかも。感想を簡潔に述べると「茶道について理解を深めようと思って読み始めたら初恋を思い出して赤面するレベルの恋物語だったでござる」。 物語の主役はタイトルの通り茶人・千利休。しかし利休は冒頭の段階で、ある茶器を守るために切腹してしまう。物語は「利休切腹の●日前」「●年前」と過去へ遡る形で移り変わっていき、巻末に至るころ、読者は利休が切腹に至った真

        小さな子どもたちと自然観察会!@秋シーズン2024

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        • 自然観察(エッセイ)
          11本
        • くらしの気づき(エッセイ)
          7本
        • 読書感想文
          6本
        • 自然観察(にっき)
          25本
        • 探検手帖 ぜんこく版
          2本
        • 探検手帖 とかち版
          2本

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          NACS-J 自然観察指導員講習会@八王子 に行ってきた!(2024-06-08)

          6月8日、9日は第609回 自然観察指導員講習会@八王子でした!わたしは講師として参加させていただきました。スタッフのみなさまお疲れさまでした。66名の新たな自然観察指導員の誕生に立ち会えたこと、とても喜ばしく、誇らしく思います! 今回は受講生のみなさんがすごかった。自然観察会がとてもお上手でした。 受講生のみなさんは自分の自然観察会において、まず参加者に五感を使って自然を感じる機会をつくり、その中で得た気づきを上手に全員で共有していました。この基本を(往々にして忘れられ

          NACS-J 自然観察指導員講習会@八王子 に行ってきた!(2024-06-08)

          自然観察会のコツ!「質問に観察で返す」

          2024年3月24日(日)に開催した自然観察会は大成功! フクジュソウが雪を突き抜けて咲き始めるようす、ゴジュウカラが繁殖用の樹洞(木の穴)を内覧しているようすを観察して、雪の下から出てきた土の香りを嗅いだり、目を閉じて野鳥のさえずりや雪どけの音を探したり・・・豊かでした。参加された方の「なんじゃこりゃ!?」をたくさん取り挙げられたのがよかったです。ガイド側がなにかネタを用意しても良いのですが、参加者のみなさんの発見をみんなで共有するのがより楽しい自然観察会のエッセンスだなと

          自然観察会のコツ!「質問に観察で返す」

          浅草寺にやどる”思い”にふれた旅

          国内からも国外からも、多くの人々が足を運ぶ寺院。東京都台東区 浅草寺(せんそうじ)。先日、出張のついでにはじめて訪れることができました。雷門や風神雷神像の荘厳なたたずまいが人々を惹きつけるこのお寺で、人肌の温かさを感じることができたので、その様子をお届けします。 浅草寺に至る2023年11月。夜。 地下鉄浅草駅から地上へ出ると、提灯を模した街灯のあたたかい光が通りを満たしていました。小雨の水滴がひかる様子を楽しみながら、浅草寺玄関口を目指します。 雷門。その提灯には…目に

          浅草寺にやどる”思い”にふれた旅

          こどもの本専門店のあたたかい夜

          NHKの人気番組「ドキュメント72時間」を見ている方なら記憶にあるかもしれません。東京都神保町にある子どもの本専門店「Book House Cafe」。 ・・・の裏口から入る、夜だけの空間「ブックバー リリパット」に行ってきました!ずーっと行きたかった場所にやっと行けたぜ!Fooo!! 裏口の佇まいは本当に裏口で、「ここで合ってるんよね??」と不安になるくらい裏口でした。よーく見たら灯りに lilliput って書いてある。開店時間5分すぎ。意を決してドアを開けたら、おっ

          こどもの本専門店のあたたかい夜

          日高の山に雪が降りました

          大きな森と小さな社。 -芽室町 丸山神社-

          どこまでも広々とした農耕地帯を車で走ると、大きなカシワの林が見えてくる土地があります。 ここら一体は10年ほど前、わたしの修士論文の研究でよく通っていたフィールドでしたが、このカシワ林には最後まで入ることはありませんでした。今回はこの長年気になっていた神社、「丸山神社」に足を踏み入れました。 駐車場は見当たらないものの、鳥居の横にちょうど車1台分ほどの空き地があるのでそこに駐車。鳥居の前に立って見えるのは参道と、本殿のみ。「必要最小限の設備だけがある神社」であることが見て

          大きな森と小さな社。 -芽室町 丸山神社-

          厳かさを求めて。-帯広市 大正神社-

          関西出身だからか、それはあまり関係ないのか…。 北海道・十勝地域に住んでいると時々、無性に、神社やお寺に行きたくなります。 砂利を踏みしめて歩く音、線香が染み込んだ床板や柱の香り、そして何より、周辺から隔離されている場所が醸す独特の空気。 子どもの頃から、最も身近な非日常的空間。 僕は宗教感覚が薄いので飢えているわけではありませんが、理屈ではなく、急に身を置きたくなります。 ただ、十勝の神社やお寺は関西のものに比べるといささか規模が小さく感じられ、個人的にはちょっと物

          厳かさを求めて。-帯広市 大正神社-

          いま、もう一度聴きたい吹奏楽

          代わり映えのない毎日を過ごしていると、非日常を求める気持ちが体の奥から湧いてくるのを感じます。 そしてその気持ちは、職場からの帰り道、昼食後にぼーっとしている時間に突然、理想の光景を描きます。楽器に反射して煌めくステージライト。横断幕が擦れる音。その光景はブラスバンドの演奏でした。 いま僕が求めている非日常は、母校である高校の吹奏楽部の演奏を聴くことです。 高校の入学式のとき。新入生を迎えてくれた吹奏楽部の演奏に、僕は度肝を抜かれました。「度肝を抜かれた」なんて言葉を使

          いま、もう一度聴きたい吹奏楽

          焚き火の練習

          こんにちは、いさくまです。 先日、庭にタープを張って焚き火の練習をしました。 ホームセンターで買った薪が湿気ていたので、けむりがたくさん出て大変! お向かいさんにすごい煙だね!と言われる始末でした 苦笑 去年に焚き火台を買って以来、ときどき焚き火を楽しんでいます。 焚き火にはいろんな材料、道具、そしてテクニックが必要なので、なかなか奥深いです。ノウハウを忘れないように、BBQの予定がなくても、ただ火をつけるためだけに時々焚き火をしています。湿気や窒息などで、簡単に火は消え

          花畑でキアゲハがほほえましかった

          僕の職場にはステキな洋風ガーデンがありまして、ガーデナーのみなさんが日々汗をかいてお手入れされています。 そんなガーデンのお花を観て、香りをかいで、休み時間に癒やされるのが好きなのですが、今日はさらにステキな出会いに恵まれました。 キアゲハのつがいが、花畑のど真ん中で結ばれていたのです。 住宅街の花畑や学校の校庭などでも見られる身近であざやかなチョウのキアゲハ。ニンジンやパセリに卵を産むなど、人に近いところで暮らしているので見かける機会が比較的多いチョウです。が、交尾の

          花畑でキアゲハがほほえましかった

          サジオモダカの花が咲きました!@湿地帯ビオトープ

          筆者宅の庭に作った #湿地帯ビオトープ 。池と陸地をなだらかな坂がまたぐこの箱庭のような環境には、家のそばに棲む小さな野生生物たちが勝手にやって来て、気に入ると暮らし始めます。 とはいえ、家具のない家に人が住めないのと同じで、自分の生活に必要なものが備わっていないと、生きものたちは #湿地帯ビオトープ をすみかとして選んでくれません。そこでこの夏は、水生植物サジオモダカをさがし、この湿地帯ビオトープに導入するというちょっとした冒険をしました。このお話とはじっくり向き合いたい

          サジオモダカの花が咲きました!@湿地帯ビオトープ