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大きな森と小さな社。 -芽室町 丸山神社-
どこまでも広々とした農耕地帯を車で走ると、大きなカシワの林が見えてくる土地があります。
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ここら一体は10年ほど前、わたしの修士論文の研究でよく通っていたフィールドでしたが、このカシワ林には最後まで入ることはありませんでした。今回はこの長年気になっていた神社、「丸山神社」に足を踏み入れました。
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駐車場は見当たらないものの、鳥居の横にちょうど車1台分ほどの空き地があるのでそこに駐車。鳥居の前に立って見えるのは参道と、本殿のみ。「必要最小限の設備だけがある神社」であることが見て取れました。
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寂しい神社だなと思ったものの、周囲の林がとても広い。というか分厚く、周囲が農耕地帯であることを忘れさせるので、これはこれで世間とは切り離された感じがしてよかったです。隔離感がすごいので、気を抜いたら拝殿がガバッ!と開いて吸い込まれてしまうのではと、ちょっと怖くなりましたが・・・。
カシワの葉は半分以上落ちてしまっている様子。もう2週間ほど早く来ていれば紅葉が美しく、また違った雰囲気だったんだろうなと惜しい気分になりました。
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本殿の前に2本並んでいるのはヒバ。十勝地方には自生しない木だったはずなので、カシワ林の中にあるとちょっと異質な感じがしました。ヒバを通り過ぎて鈴緒(※鈴を鳴らすための紐)の前に立つと、賽銭箱が見当たりません。ただ、よく見ると階段の上に硬貨が積んでありました。かなり新しい硬貨なので、きっと最近誰かが置いたものでしょう。林の外からビート(サトウダイコン)のハーベスター(収穫期)の音が聞こえてくるので、収穫に励んでいる農家の方々が置いていったのかなと想像しました。信仰心というか、神社と地元の方々との繋がりが想像できると、なぜだかちょっと温かい気持ちになります。
説明書きがなく、ネットで調べても情報があまり出てこない丸山神社。これまでの歴史が気になるところですが、特に気になるのはやはりこの周囲のカシワ林。もともとこの土地にあったものが神社のために残されたのか、はたまた植えられたのか・・・。昔の航空写真からたどると何かつかめるのかな?
(神社めぐり その2 芽室町 丸山神社)
おわり