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イサブロウ₁₃
2023年7月19日 07:56
夜空に轟く雷の音が眠るモノ達を叩き起こす闇に眠る者も血に眠るモノも目覚め騒ぎ出せ雨音で蟲が湧き強風で木々を揺り動かす未だ眼の冴えぬ者は居らぬかと春の精霊が裸足の足で草花達を踏み付け芽吹かせる眠るモノは居らぬか?皆 目覚めたか?
2023年7月2日 20:28
寒さの残る森の中春の精霊が緩りと目覚める春風を吹かそうとすると不意に匂う 冬の薫り「此の薫りは雪の子かい?」と春の精霊が言うと雪の子が遠巻きに見ている「春一番に乗って冬将軍の所まで お行き」と強い春風が雪の子を巻き込み遠く北の地まで吹き荒れるのだ
2022年9月9日 08:31
春の精霊が「雨が降らぬと皆、目覚めが悪い友を呼んで来ておくれ」と鳥の使いを飛ばす暫くすると空に透明な鯨が泳いでいる姿が見える尾ひれが揺れると春風になるのか地上の草花が風に揺れる大きな雲を鯨の口で吸い込み鯨は細雨を降らせる此処に春が来たのだ
2022年9月6日 13:14
春の精霊が目覚めさせるモノの中に冬の間、冷たき風や雪に埋もれたモノ達が居る。不愉快な臭いと醜き姿に変わった不浄なるモノ達の目覚め命果てたモノ共が沸き立ち森の中に不愉快な嗤い声と鳴き声が風と共に森に響き渡る
2022年9月6日 13:10
濡れた姿のままで艶やかに咲いた春蘭を愛でながら笑う春の精霊「森の妖精共に礼を返すとするか」と春の精霊は春風を巻き起こし森の中のに春の息吹を撒き散らす土の中で眠れるモノ達の春の目醒めが始まる
2022年9月6日 13:05
前の目覚めの時に洞窟を護る様緑の髑髏を置いて行ったのだか…と、見回すと緑の髑髏は目の穴の所から植物が生えており「此れは寒蘭?いや、春蘭か 森の妖精共の悪戯かい?」と春の精霊は笑う。「護り、ご苦労さん」と、緑の髑髏を撫でて春蘭の花を咲かせる
2022年9月6日 11:18
森の奥深く苔生した洞窟の中春の精霊が目を覚ます寝起きの春の精霊は濡れた髪を掻き上げた時暖かな空気の流れを感じ濡れた服や自分の足を眺め見ては「眠る時に 雪に埋もれて寝れば 寝坊しないと思ったのに」と既に溶けきってしまった全身に残った雪の雫を眺める前回⤵️
2022年9月6日 11:06
未だ冷たい風が吹くと云うのに春の花を春の妖精が咲かせて回る一面黄色に染まった菜の花畑の中今日は朝から牡丹雪が舞っている「まだ早かったの?」「え〜。春の精霊様が 寝坊するから咲かせたのに」「きっと冬将軍の嫌がらせよ」と春の妖精が牡丹雪が舞う中で口喧嘩続き⤵️
2022年4月2日 06:19
森の中を歩く春の精霊木々に埋もれるように山の中にある大きな山桜春の精霊が触れると眼を覚ました様に山桜が咲き乱れる
2022年4月2日 00:12
山深い誰も訪れる事の無い洞窟に蔦に覆われた頑丈な木の扉数ヶ月の間開ける事無い開かずの扉春の変わり目に開けると中に潜んでいるのは冬眠していた春の精霊