春一番 (改
寒さの残る森の中
春の精霊が
緩りと目覚める
春風を吹かそうとすると不意に匂う
冬の薫り
「此の薫りは雪の子かい?」と
春の精霊が言うと
雪の子が遠巻きに見ている
「春一番に乗って冬将軍の所まで お行き」
と強い春風が
雪の子を巻き込み
遠く北の地まで吹き荒れるのだ
寒さの残る森の中
春の精霊が
緩りと目覚める
春風を吹かそうとすると不意に匂う
冬の薫り
「此の薫りは雪の子かい?」と
春の精霊が言うと
雪の子が遠巻きに見ている
「春一番に乗って冬将軍の所まで お行き」
と強い春風が
雪の子を巻き込み
遠く北の地まで吹き荒れるのだ