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なに色? 私の色。2022ミス日本「海の日」/モデル 属 安紀奈さん
2022ミス日本「海の日」に輝いた、属 安紀奈 (さっか あきな) さん。一年間の大役を終えられた属さんに、令和5年(2023年)2月 取材がかないました。
現在、モデルとして活動する属さん (23歳) は、山口県周南市出身。
属さんの地元で、私は市民ライターをしており、2022ミス日本「海の日」をふり返りお話をうかがっています。
その中で、私の本業であるカラーセラピストとしての視点で ‘人生’ にスポットをあてた場面があります。こちらの記事では、その場面をつづっています。
カラーセラピーを通してみえてくる属さんの色、こころと色のつながりを、ぜひ感じてみて下さい。
2022ミス日本「海の日」を終えた今
そして、これから -
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カラーセラピーとは?
今回用いたのは、和み彩香カラーボトルカウンセリング。日本人の感覚に寄り添い、神戸で誕生したツールです。ボトルの中の香りと 色によるカウンセリングです。
12色ボトルから気になる色を手にとり、色彩心理をもとに心や身体の状態を読み解いていきます。目の前のボトルは、こころの鏡。心の色を手にとっていくイメージです。過去 (本質) 、現在、未来について、色を通して自分自身とじっくり対話。自分の中に ‘在る’ 思いに気づき(無意識のものが意識される)、歩みたい未来に向かっていけるようカウンセリングしていきます。
色彩心理??決して難しくはありません。
たとえば、今日あなたは何色の洋服を選びましたか?
例えばオレンジ。明るく、楽しい気分なのでしょうか?または、疲れを感じていませんか?
色にはそれぞれ意味や効果があり、それがそのまま心理と結びついています。色の見え方、感じ方は人それぞれ。心やからだの状態によって変化します。私達は、色と暮らしているのです。
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さて、属さんの色物語に入ります。ここからは、実際にお呼びした「安紀奈さん」で記していきます。
※ カウンセリング内容は、属さんの掲載許可を得ています。
内容は、カウンセリング時点です。属さんの感じ方、カラーセラピストである筆者の色の解釈は、決して皆にあてはまるものではありません。
過去 (性格・本質) のわたし
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過去、いま強くでている性格をあらわすボトル。
安紀奈さんが選んだのは、ピンクとグリーン。
ーー安紀奈さんは色を見て、どう感じますか?
やさしさ、穏やか、自然体、すごく落ち着く、家に帰ったらこの状態です。
ーー安紀奈さんにとって落ち着くとは?
フラットに戻る時。気合いを入れたオーディションから自宅へ帰り、ナチュラルになれる時です。
ーーグリーンについてはさらに・・・
グリーンは、元々好きな色ではなかったけど、大人になるにつれて似合うようになりました。洋服も、モスグリーンを買うようになりました。着ると、明るい感じがします。
‘元々すきな色ではなかったグリーン’ について、もう少し深く尋ねました。
ーー昔 グリーンを着る前は、何色を着ていた?
黒が結構好きでしたね。ファッションモデルとして活躍する秋元梢さんが大好きで。秋元さんの個性的、スタイリッシュで唯一無二な感じがいいなって。秋元梢さんが着ているイメージの黒を真似てました。実際のモデル業界では、自然体 (自由に動いて) を求められることが多かったです。黒はオーディション行くときとか戦闘服みたいな感じで着ている。好きだから似合うだろうと思っていましたが、黒だとなかなか自然体にはなれないイメージでした。
ーーグリーンになる前の安紀奈さんは何色ですか?
バイオレット (すみれ色) だった気がします。迷いとかもあった気がします。常に悩んでいます。モデル業を続けるか、大学で学んだ事を活かしモデル以外で就職するか… 迷っていました。
バイオレットには、「夢がある」「考えすぎる」「変化の前。一歩踏み出す前にあれこれ思いを巡らす」 など色の意味があります。
ブラックやバイオレットから、グリーンへ。
自分とは?自分の歩む道とは?
属さんが、好きで真似たスタイリッシュな個性(ブラック)・・・元々落ち着き しっくりくるナチュラルな自然体(グリーン)・・・モデル業で求められることが多い自然体(グリーン)・・・
自分の ‘やりたい姿(好き)’ と ‘しっくりくる姿(似合う)’ を考え、悩み、迷い。その中で「似合う=自然な状態」にフィットし、肩の力が抜けた安紀奈さんを感じました。
ーー上記について、どうですか?
(うなずきながら) そうかもしれないですね。
現在のワタシ
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現在のこころや身体の状態をあらわすボトル。選んだのは、ターコイズとブルー。(ブルーはターコイズよりも濃い青色のイメージです)
ーーボトルを眺めて何か思うことはありますか?
ターコイズは、すごく落ち着く、海の日を受賞してから青を好きになったし、私服でも 白に近い青色も着るようになりました。
ブルーは、芯の強さ、ブレないと感じました。
12色のカラーボトルには、青組が3色。
選んだ2色は、波があり太陽の光があたる海の表層 (柔軟、自由さ、流れる・洗い流したい、心配) と、表面と底のあいだ(のんびり、落ち着き、内向的) 。
「洗い流したい」で 大きくうなずく安紀奈さん。
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ーー「洗い流したい」でのうなずきは?
すごくしっくりくるけど、これっていう事柄は見当たりません。結構自分のことを理解してきた自信はあるけど、まだ自分を知りたいという気持ちがあります。今まで家族やまわりの方に夢を応援してもらったり、仕事に対する理解をしてもらい、愛情を受けてきました。だからこそ、もうちょっと自分で立ちたい。夢はもちろん、自分がここで貢献しているというものがほしい。そういう気持ちが強いです。いま仕事モードなのかもしれません。
安紀奈さんの心に、
‘やり残したくない、やり遂げたい’
というものがふつふつとあることを知りました。
人の発達でみると、表層のターコイズは思春期、ブルーは青年期。つまり、成長して自立していく姿でもある。やり遂げたい強い意志を軸に、自分の足で立っていきたいーーそんな彼女の心を感じました。
安紀奈さんの中にある未来
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歩むであろう未来をあらわすボトル。
安紀奈さんが選んだのは、ローズマゼンタとクリア。
ーー未来のボトルはどう感じますか?
品のよさ、可憐さ、不思議、わかるようでわからない。
ーー‘わかるようでわからない’ とは?
「やるべきこと…やりたいことというよりも、自分が発揮できるところが、モデル業界以外でもっとあるんじゃないかなと思う時もあります。東京に拠点を置きながら、地元 周南市でも活動もしていきたいです。元々はファッションがすごくやりたかったんです。UNIQLOのモデルを一番やりたかったし、今もやりたいと思っています。昔、父親にモデルの仕事やりたいと言ったのは、UNIQLO店舗内でモデル着用の広告を見た時でした。‘私 あれやりたい’ って。UNIQLOの服はシンプルだからこそ、モデルの力が問われると思うのです。
強い想いを受けとりました。
ーー(続けて)
やっぱり私は、なんとなくな目標でモデルに進んだわけではなく、かなり‘この仕事したい’ と決まって進んだ気持ちがあります。だからこそ、やりたいことがわかっているのに、実現していない中で地元に帰るってどうなのかなって悩んでいました。UNIQLOのモデルになりたいので、これからもUNIQLOのオーデションを受けていきます。
ーー(さらに思いの表出あり)
自分の中にはやりたいことがあるけれど、いろんな意見を聞きすぎたり、貫きたいものがあるから迷ってしまうこともあります。幼い頃から描いていたファッションモデルという夢にたどり着かないと、夢を叶えましたとは言えません。夢を叶えたいのは、まわりのためでもあり、自分のためです。
ローズマゼンタには「与える愛」「奉仕」「大きな実りを求めている」「まわりのために」という色の意味、メッセージがあります。
クリアは透明、何色にもなれます。柔軟さや可能性を秘めています。「大変化」「自信」「満足感」という意味ももっています。
ーー色の意味を聞いて、いかがですか?
わかります。何色にもなれるのが人生の最終ゴールだと思っています。柔軟に、やさしさだったり、その人が求めているものを返していきたいと思っています。
人生のテーマは愛です。仕事に対してというよりは、人に対する愛が大きいです。それは家族愛ですかね、一番は。自分も、これから自分の家族をつくっていく時に、自分の家族のような家族をつくりたいです。家族は自分のベースです。
過去ボトルにでてきたグリーンも、家族の存在が大きな支えとなっていることを表します。
‘自然体’ な自分自身を基盤に、求められることに柔軟に応えていきたい。
それが、家族や地元、沢山の方々から注いでもらった愛への恩返しであると考える安紀奈さん。
彼女自身が手に掴んだ、歩みたい未来です-
いま、必要な色は?
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未来にむかうために、必要なボトル。
選んだのは、オレンジ。
ーーボトルを見て、いかがですか?
エネルギーがもらえる、行動力はあるけどめんどくさがり屋で・・・踏ん張るエネルギーが必要って思います。自分にはまだないなと思う。
オレンジは、人と関わっていく色でもあります。仲間、もしくは異業種交流など外側に気持ちを向けることを取り入れてみるのはいかがでしょうか。ヒントを得られたり、踏ん張るエネルギーになっていくのかもしれません。
いま、欲する色は?
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最後に選ぶのは、いま安紀奈さんが求めているボトル。
選んだのは、グリーン。
ーーグリーンは動<静 なイメージと伝えると
うんうん!そうです、今は考えたいです。自分と対話したい、今一番やりたいことです。(と納得の様子でした)
このカラーセラピー時、周南市に帰省中だった安紀奈さん。育った場所、実家、色をみつめながら自分との対話… 彼女にとって大切なタイミングだったこともわかりました。
‘懐かしく、落ち着ける場所で、本でも読みながら’
ーー上記キーワードを伝えると
まさに。自分の中で考えたいなとか、もっと自分の時間を大事にしたいと気づいて、友人が教えてくれた本『20代で得た知見』を最近読みました。愛とか、好きとは何か?とか。人はやりたいことや目指したいものは変わるけど、絶対に自分の中で軸というのがあって。そこさえ自分がわかっていれば、どんなやりたいことでもやっていいという第0志望というワードが残っています。今まさしくなタイミングでした。
と聞かせてくれました。
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- まとめ -
色を手にとり、ひとつひとつ言葉をつむぐ安紀奈さん。
ピンクのような甘える顔もちょこっとのぞかせながら、ローズマゼンタな成熟した内面も見せてくれます。色を瞬間的に選び、言葉がすーっとでてくる彼女。時間をかけて、奥深く己と向きあったからこそ、自分の中に在る言葉が湧きでてくると思うのです。
内から光る 天使のように可愛らしく、うつくしい安紀奈さん。自然体の安紀奈さんのままで、無条件に愛されていますよ。安紀奈さんが安紀奈さんを生きるために、夢に向かう背中を見守り、エールを贈ります。
最後に。筆者がとらえた、色からのメッセージを贈りたいと思います。
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これまで、支えてくれる人のため、見てくれている人たちのため、よくよく頑張ってこられたのだと察します。
踏ん張るエネルギー(オレンジ)も大切ではありますが、頑張ってきた自分をしっかり褒め、楽しく心地よく息抜き(オレンジ)しながら過ごしてほしいと願います。一息ついた後、そして夢に向かう道の途中、先に、ご自身の役割・使命がまたみえてくるように感じます。もしかすると、安紀奈さんが「未来」でおっしゃっていた「わかるようでわからない」部分かもしれません。
いまは急がずとも、ゆっくりと。
安紀奈さんの中に在る愛は、これからきっとまた多くの人に注がれる役割の愛です。「社会奉仕」「クリエイティブ」「世界平和」これらのキーワードも、何かのヒントになりますように・・・
2022ミス日本「海の日」の活動、本当にお疲れさまでした。安紀奈さんの笑顔あふれる未来を、心から祈っております。
安紀奈さん、
素敵な時間をありがとうございました。
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和み彩香カラーボトルカウンセリング
ほか、色の参考
主婦の友社
「オーラソーマ・ボトルメッセージ」
著者:武藤悦子
※本記事の内容は、執筆時点(2023年3月)のものです。