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140字小説【最後の笑顔】

友人は昔から変わっていた。狭くて丈夫な所が大好きだった。トイレ、押し入れ、小学生の時には一人で授業を抜け出し、体育準備室にある飛び箱の中に籠っていたこともあった。狭い所が大好きな神経質で気難しい奴だった。晩年は病魔と闘い辛かったはずなのに、死に顔は笑っていた。この箱のお陰だろう。

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