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140字小説【将棋崩し】

嫌味な店長は将棋が得意。私たちパートのことを陰で駒と呼んでいる。悔しいから将棋で打ち負かしてやりたいが、ハンデを貰っても勝てる気はしない。だから私は新しい職に就き、あなたも辞めてこっちにおいでと、一人、また一人と、かつてのパート仲間、つまり駒をそっと引き抜いていく。将棋崩しだ。

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こし・いたお
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