【読書記録】嫌われる勇気
おはようございます!Irokaです。
今日は「嫌われる勇気」の読書記録を更新します。
タイトルで「ああ、人のこと気にしないで生きていきなさい的なよくあるやつだ…」と勝手に解釈してなんとなく避けてたこの本ですが、実際に読んでみるともっと解釈が色々できる内容で、ページをめくる手が捗りました。
読書記録
心理学では有名なアドラーという精神科医が提唱した「アドラー心理学」をベースに、「人はどうすれば幸せになれるか」について書かれている本です。
本書では二人の人物が登場します。
アドラー心理学を心得た「哲人」と、自虐的で自分が不幸だと嘆く「青年」。
(青年の感情の昂りと言葉遣いはやや異常なくらい否定的で浮いてるんだけど、読者側に寄り添って「なんで?」を沢山繰り返してくれるのでまあ許容・・)
青年は哲人の元を訪ねて「人間は変われるか」「幸せとは何か」を深く議論していく…という構成なので、自己啓発というよりは小説のような感覚で読み進めることができました。
これね、序盤とにかく耳が痛いんですよ。
私はとにかく病みやすいお豆腐メンタルなのですが、抱えている悩みやモヤモヤに対して「過去の〇〇によって私はトラウマを抱えている」とか「△△という環境だから仕方ない」と考えてきました。
それを真っ向から否定されるところから始まるんです。
そういったものは全て自分が目的を持って作り出しているんだと。
ああもうこの本私に優しくな〜いっ!って手放そうかと思いました。()
本書及びアドラー心理学いわく、過去のトラウマは目的を持って自分が作り出したものであり、先ほど書いた「過去の〇〇によって私はトラウマを抱えている」とか「△△という環境だから仕方ない」は【動かない・行動しない・変わらないことを正当化するためにトラウマを生成したり、自分にとって不利益な環境に焦点を当てて理由にしている】という観点を持つべき、としています。
実は心のどこかでそう思っていたところもあります。
私はあまり家庭環境が良くなかったという思い出がありますが、それなら同じような境遇の人が皆同じ人生を辿ることになる。
物事は全て、自分がどう意味付けして取っておくかなんだろうと。
その後も哲人と青年の会話が進み、「他者の期待に生きること。これは自己犠牲のようで、実際には自分にしか興味のない極めて自己中心的な行動である」とかグサグサ言ってきますが、結論、読んで良かった。
単純に「他者に嫌われろ、気にするな」というメッセージではなく、出来事をシンプルに見つめて、自分ができることをする。その結果人にどう見られるかはあまり重要じゃないのかも。とより大きな気づきを得ることができました。
また忘れた頃に読み返すにも向いている本だなと思います。
これね、私も文才が足りず中身の深さが伝わらないんだよな・・・
本当はもっとじっくり味わえて、読む人によっても感想が大きく変わる本だと思うので、ぜひ読んでみてくださいね。
ではまた!
Iroka.