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ニューヨークの風景

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現在住んでいるニューヨークで見たものについて、描いたもの、書いたもの。
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記事一覧

LaborDay スケッチ&水彩画&詩

アメリカは、今週の月曜日、Labor Dayでした。Labor Dayは、日本で言えば、勤労感謝の日という感じでしょうか。毎年、9月の第一月曜日になります。夏の終わりで、学校も、新学年が本格的に始まります。 わたしは、17年前のLabor Day直前に、アメリカに来たので、これで18年目に突入することに。最初は、半年くらいの感じできたのですが、結局、長く滞在することになりました。 いやー、17年のアメリカ暮らし、大変でした。けど、考えてみれば、ずっとアメリカに住んでみたい

その子、本当に、あなたの『ともだち』ですか。

(*こちらの記事は、数ヶ月前に下書きして、忘れていたもの。投稿します。) 今日、ニューヨーク市内の、中学校に行った。私は、最近、派遣代理教師の仕事を、している。派遣先は、アプリで選ぶのだけど、中学は、今まで、ほとんど選ばず、小学校と幼稚園で、仕事をしてきた。 派遣先で会う他の女性の先生も、中学には、行かないという人が結構いる。幼稚園や小学校でも、授業の課題を「やりたくない。」と拒否、歩き回る、走る、怒鳴る、椅子(机)を投げるという状況で、中学になると、意地悪な態度が悪化す

[詩] 一瞬のもの

こなゆき ちらりちらり 車のライトに てらされて とんでいく 道路のうえで 一秒光り きえていく あるいは、 地上へは たどりつかずに 闇のなかへと すいこまれる 私は 財布のなかの 二十ドルで カリビアンチキンと グリーンプランテーンの フライをかって 教会のかどを 曲がり、家へと いそぐ  教会のなかでは 仕事帰りの人たちが スペイン語で 金曜日の 祈りを ささげているだろう このさきの 地下鉄の駅では 前歯の一本欠けた 巻き毛の若者が 小銭を めぐんでくれと う

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気がつけば初夏:花のスケッチ

笑われない英語

ずいぶん前になるけれど、英語の発音を、ネイティブみたいにしたくて、発音矯正講座を受けたことがある。その時、先生が、「日本人の発音が、ネイティブには、可笑しくて仕方ないらしい。」と言っていた。また、『笑われない英語』『笑われる英語』みたいな本のタイトルも、けっこう見かける。 でも、よく考えてみれば、英語母国語の人たちが、日本人の発音を笑っているのが、本当だったとしても、こういうタイトルや、発言は、効果的なマーケティング、宣伝文句だと思う。 外国人が、一生懸命、自分の国の言葉

[短編フィクション]  Tくんのこと

Tくんは、ニューヨーク市内の小学校の2年生です。今日も、たぶん、どこかの教室の、一番後ろ、入り口の近くの席に、座っていることでしょう。 隣に、お友達が座ると、話しかけてしまうので、先生が決めた、離れた席に、一人で座っています。 ひとつ、Tくんについて、言えることは、いつも、ニコニコ、嬉しそうだと言うことです。 だいたい、学校には、楽しそうにしている大人も子供も、あまりいません。泣いたり、叫んだり、暴れたりする子供もいますし、先生も、大声を出したり、文句を言ったり、顔をし

[詩] 見慣れた光景

朝の地下鉄、通勤の人々、学校に向かうリュックの子供、 電車の中で、 夜を明かした浮浪者たち。 何も、持たず、ただ、横たわる者。 もろもろの 所持品、 黒のゴミ袋につめて、 大きなカートで運ぶ者。 色々持ってる人には、 ゴミにしか、見えずとも、 所持品の価値は、 持ち主が決定する。 他人がはかるものでもない。 かくいう 私も、穴があいたヨレヨレのTシャツや、 コインランドリーで一方をなくしたソックスを、 後生大事に、かかえて生きている。 そういえば 描いてる絵や

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Yay、春やすみ! だけど、もうすぐ終わり:作品ギャラリー

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Yay!春休み その2: 作品 ギャラリー(バックルームを描く)

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Yay! 春やすみ: 作品ギャラリー

先週、アメリカで日食があった。その少し前には、ニューヨークでとても珍しい地震が。さらに、私は、週末、体調悪くて、ヘロヘロ寝込んでだ。日食の日、別に気にしてなかったけど、外に出たら、ちょうど始まったところだった。この写真、緑の三日月が、重なり始めた太陽と月、斜め下に写っている。

『仕事での困った要求に対応する』の巻

前の投稿で書いたように、ニューヨーク市で、派遣代理教師を始めた私。1ヶ月がたった。 一つ発見したのは、こちらの学校、日本より自由なのかと思っていたのが、私の見ている範囲では、そうでもない。 ただ、アメリカといっても広いし、ニューヨーク市内をとっても色々なので、私の派遣されている地域についての話だけれど。 まず、予想通り、日本より自由なのは、髪型。小学生でも、幼稚園でも、みんな自由にしている。今働いている学校は、南米からの移民の子供がほとんどなので、こういう感じで、アフリ

近況報告:苦手な外に出て働くということをしている

さて、最近、note投稿の間隔が開いてきている。 私にしては珍しく、久しぶりに、外に出て、働いてるからだ。毎日、定時に起きて、同じ場所に行くとか、同じ人たちと顔を週5日合わせて、8時間過ごすのが苦手な私だし、美術創作が好きなので、そっちと、好きな文章でも書いて暮らしたい。けれど、それでは、金銭的に詰まる。結果、『もう、なんでも良いから仕事行くー』となった次第である。 頑張って、仕事探したけれど、安定したものは、今のところ見つからず、とりあえずと言おうか、知人が教えてくれた

外国語についてー最近、すこし考えが変わったこと

私の英語との付き合いは、長い。生まれて割とすぐに、日本からテキサスに引っ越して、数年住んでいた。赤ちゃんの頃のことは、記憶にないけれど、家族は日本人でも、外にいれば、ずっと英語が聞こえていたはずだ。覚えてはいないけれど、近所の子と遊んだりしていたというので、多少は、話していたようだ。 帰国後、ずっと大人になるまで日本で過ごしたけれど、常に、本や、習い事、中学校からは授業を通して、英語に触れていた。私は、言語が好きで、英語や、古語、漢文といった、普段使わない文字列を見ると、嬉