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ニューヨークの風景

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現在住んでいるニューヨークで見たものについて、描いたもの、書いたもの。
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記事一覧

『選挙を終えて』と、ロス・ウルブヒトの件

悲喜交々だった選挙から、10日ほど。ショックを受けた人の間でも、結果が染み入って、落ち着いてきた気がする。私は、ニュース見ないのだけれど、政権内の人事が、日々、発表されている様子が、SNSで伝わる。 来年は、今年より、さらに動きがある年になって行くかもしれない。多少の動揺は避けられないにしても、なるべく落ち着いて暮らせるようにしたいもの。 さて、今回の選挙の結果を受けて、思ったことなどを、まとめてみた。 ⚪︎今回、トランプが勝つかが、主な争点かと思ってたけれど、開けてみ

西アフリカ、おかんの知恵

先週の火曜日は、大統領選挙でした その日、私は、用事があり、マンハッタンのダウンダウンに行ったところ、なんか、あからさまに、街が緊張していて、人もまばらだったんです。用事の後、一人、フードコート的なところで昼ご飯を食べたんですが、コロナのロックダウン直前のような変な感じで、「もう、帰ろう!」と、家に戻りました。 んで、その瞬間から、体調悪くなり、結局、3日半、土曜日の朝まで、具合悪くて、寝込んで、吐いてました。 選挙の結果は、夜、起きた時に、旦那から『トランプ』とは聞い

大統領選挙によせてー簡単にアメリカの歴史を復習する

今、こちらは土曜の夜です。選挙投開票まで、3日になりました。すでに、事前投票は始まっていて、投票ずみシールを胸につけてる人を、見かけます。 私は、アメリカに15年以上住んでいますが、アメリカも広いですし、家の近所以外、どんな国なのか、よく分かっていません。あと、アメリカの歴史も、残念ながら、ほとんど知らずにいます。日本の高校で、世界史をとりましたけれど、アメリカについては、ほとんどやらず、その後も、自分で勉強したりもしませんでした。 と言うことで、簡単に、アメリカの歴史を

もうすぐ、あれがやってくる、アメリカ

うひょー。大統領選挙まで、2週間。なんというか、街の雰囲気が、変な感じになってきているようで、気のせいだと良いのですが。 実は、私、去年の大晦日に、選挙の話から距離をとる、基本、話題にしない、参加しない、と決めた。でも、この頃、空気がちょっと緊迫してきてるので、起こってないかのように、振る舞うのにも限界があり、逆に、自分にとって良くない気がしてきた。 と言うことで、書くことに。 さて、今回の選挙。結果については、2週間後にわかるし、私にとっての関心ごとではない。ただ、な

LaborDay スケッチ&水彩画&詩

アメリカは、今週の月曜日、Labor Dayでした。Labor Dayは、日本で言えば、勤労感謝の日という感じでしょうか。毎年、9月の第一月曜日になります。夏の終わりで、学校も、新学年が本格的に始まります。 わたしは、17年前のLabor Day直前に、アメリカに来たので、これで18年目に突入することに。最初は、半年くらいの感じできたのですが、結局、長く滞在することになりました。 いやー、17年のアメリカ暮らし、大変でした。けど、考えてみれば、ずっとアメリカに住んでみたい

その子、本当に、あなたの『ともだち』ですか。

(*こちらの記事は、数ヶ月前に下書きして、忘れていたもの。投稿します。) 今日、ニューヨーク市内の、中学校に行った。私は、最近、派遣代理教師の仕事を、している。派遣先は、アプリで選ぶのだけど、中学は、今まで、ほとんど選ばず、小学校と幼稚園で、仕事をしてきた。 派遣先で会う他の女性の先生も、中学には、行かないという人が結構いる。幼稚園や小学校でも、授業の課題を「やりたくない。」と拒否、歩き回る、走る、怒鳴る、椅子(机)を投げるという状況で、中学になると、意地悪な態度が悪化す

[詩] 一瞬のもの

こなゆき ちらりちらり 車のライトに てらされて とんでいく 道路のうえで 一秒光り きえていく あるいは、 地上へは たどりつかずに 闇のなかへと すいこまれる 私は 財布のなかの 二十ドルで カリビアンチキンと グリーンプランテーンの フライをかって 教会のかどを 曲がり、家へと いそぐ  教会のなかでは 仕事帰りの人たちが スペイン語で 金曜日の 祈りを ささげているだろう このさきの 地下鉄の駅では 前歯の一本欠けた 巻き毛の若者が 小銭を めぐんでくれと う

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気がつけば初夏:花のスケッチ

笑われない英語

ずいぶん前になるけれど、英語の発音を、ネイティブみたいにしたくて、発音矯正講座を受けたことがある。その時、先生が、「日本人の発音が、ネイティブには、可笑しくて仕方ないらしい。」と言っていた。また、『笑われない英語』『笑われる英語』みたいな本のタイトルも、けっこう見かける。 でも、よく考えてみれば、英語母国語の人たちが、日本人の発音を笑っているのが、本当だったとしても、こういうタイトルや、発言は、効果的なマーケティング、宣伝文句だと思う。 外国人が、一生懸命、自分の国の言葉

[短編フィクション]  Tくんのこと

Tくんは、ニューヨーク市内の小学校の2年生です。今日も、たぶん、どこかの教室の、一番後ろ、入り口の近くの席に、座っていることでしょう。 隣に、お友達が座ると、話しかけてしまうので、先生が決めた、離れた席に、一人で座っています。 ひとつ、Tくんについて、言えることは、いつも、ニコニコ、嬉しそうだと言うことです。 だいたい、学校には、楽しそうにしている大人も子供も、あまりいません。泣いたり、叫んだり、暴れたりする子供もいますし、先生も、大声を出したり、文句を言ったり、顔をし

[詩] 見慣れた光景

朝の地下鉄、通勤の人々、学校に向かうリュックの子供、 電車の中で、 夜を明かした浮浪者たち。 何も、持たず、ただ、横たわる者。 もろもろの 所持品、 黒のゴミ袋につめて、 大きなカートで運ぶ者。 色々持ってる人には、 ゴミにしか、見えずとも、 所持品の価値は、 持ち主が決定する。 他人がはかるものでもない。 かくいう 私も、穴があいたヨレヨレのTシャツや、 コインランドリーで一方をなくしたソックスを、 後生大事に、かかえて生きている。 そういえば 描いてる絵や

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Yay、春やすみ! だけど、もうすぐ終わり:作品ギャラリー

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Yay!春休み その2: 作品 ギャラリー(バックルームを描く)

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Yay! 春やすみ: 作品ギャラリー