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大統領選挙によせてー簡単にアメリカの歴史を復習する
今、こちらは土曜の夜です。選挙投開票まで、3日になりました。すでに、事前投票は始まっていて、投票ずみシールを胸につけてる人を、見かけます。
私は、アメリカに15年以上住んでいますが、アメリカも広いですし、家の近所以外、どんな国なのか、よく分かっていません。あと、アメリカの歴史も、残念ながら、ほとんど知らずにいます。日本の高校で、世界史をとりましたけれど、アメリカについては、ほとんどやらず、その後も、自分で勉強したりもしませんでした。
と言うことで、簡単に、アメリカの歴史を、復習してみたいと思います。
今回の選挙、ハリス対トランプと言うより、トランプが勝つか負けるかに、注目が集まってます。けれど、表面的にはそうであっても、実際には、アメリカの歴史と、人々が『アメリカとは、どのような国であるべきか』と考えているかが、中で、うごめいている感じです。
まず、アメリカですが、日本と違うタイプの国である理由の一つは、国民の源泉です。現在、アメリカ国民は、ざっくりいって、3種類の人がいます。
① もと(植民地化以前)から、アメリカ大陸に住んでいた人々の子孫
=原住民 (人口の2%)
② アメリカ大陸に、自分の意志で来た人々と、その子孫=移民
③ アメリカ大陸に、連れてこられた人々の子孫
日本人は、①が多数ですが、アメリカでは、②が多数派です。③は、大半が、アフリカ系アメリカ人です。
ご存知のように、北米は、イギリスの植民地でした。どれくらいの間、植民地であったかというと、1600年代から1763年と、Library of Congressの年表でなっています。長いですね。現在アメリカ合衆国の歴史は、250年くらいで、その前に、150年程、植民地だった経緯があるのです。
そののちに、独立戦争があるわけですが、これは、1763年から83年です。憲法は、1787年に出来ました。
日本の高校の教科書にあった、ボストン茶会事件というのがあります。これは、アメリカが、イギリスから関税を徴収されるにも関わらず、議会に代表を送っていなかったことが、問題だったわけです。そこで、'No taxation without representation' の言葉が、でてくる訳です。『代表送らないんだったら、税金もなし』です。
現在でも、アメリカ人で、自分たちを代表しない政府、あるいは自分が認めない政府に、『税金など払う必要はない』または、『払いたくない』と言う人たちがいます。実際、『払わないぞ』といって、所得を減らして、離脱している人も存在します。これらは、アメリカ建国の歴史認識に根ざした言葉なのです。
その後、南北戦争が1861年から1865年にありました。ちょうど、日本の明治維新の前くらいに当たります。南北戦争は、北部が勝ちましたが、率いたリンカーンは、共和党でした。これは、今、リベラル民主党が、北部に多いこと、共和党が『人種差別主義』などと揶揄されることを考えると、興味深いことではあります。
そして、その後、20世紀初期に、大恐慌があり、戦争があり、現在へと続いているわけです。
特に、初期の独立に至る時間から南北戦争までは、かなり複雑で、私はよく知らない部分ですが、最近の事象に、深い影響があるのでは思ったりします。
2大政党の名前も、考えてみると興味深いです。英語で、共和党は、Republican Partyで、民主党は、Democratic Party ですよね。これは、どこから来ているのでしょうか。
例えば、共和党側の人は、アメリカは、『共和国(Republic)である』と言ったりします。私の住んでいるニューヨークでは、民主党の人が多いですが、そのようなことを言う人は、まずいません。アメリカは、『民主主義(democracy)だ。』と言います。どういうことでしょうか。
アメリカの選挙を語る時、ヒーローや、善悪という構図になるのは、簡略するという意味では大切なのかもしれませんが、歴史や歴史認識は、実際には、複雑なものです。理解には、私も遠いですが、今回、少しおさらいしてみました。
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![ともこ (絵・コラージュ・詩)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/133550118/profile_23b53b83b58dfe0223d27001beae4c1a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)