【初めての転職】オラ医療従事者やめるだ【林業する】
34歳独身女は動き出している。10月末、上司に退職を申し出た。沈黙を含め15分ほど。考えを伝えそして聞き、最終的に「わかりました」との返事をいただいた。
今年度末で退職予定だ。自分勝手は承知である。今日の記事は自分が決めた行先で迷子になりそうな時、読み返すために書く。
今の職場が嫌で辞めるわけではない。どんな職場でも良いところとそうでないところは必ずあるものだ。わたしは大好きな和歌山で暮らし、そこで地域に貢献したいのだ。小さいころから遊ばせてもらった山や海、自然環境保全に関わるお仕事がしたい。だから大阪を離れて和歌山に帰る。
専門学校の理学療法学科を卒業してから勤続13年。これまでわたしに関わり支えてくれた方々には感謝してもしきれない。
特に上司A。ほんとに厳しくて辛いこともたくさんあった。ここで悪態をついてしまおうかとも思ったが、思い返すとどうしても感謝の気持ちでいっぱいになった。弱虫なわたしを逃がさず許さず困難に向き合うことを教えてくれたのは彼だった。夜中0時を過ぎてまで発表資料を一緒に作った日もあった。大事な話をするのはいつもみんなが帰った後の遅い時間だった。
時代にそぐわないが必要な時間だったのだと思っている。わたしを信じて今までたくさんの時間と労力を費やしてくれた。あと一息というところでセーブしてしまうのは、和歌山に帰りたいという気持ちがどこかにあったからだ。
だけども今の職場で学んだ心は異業種でも必ず活かす。それが恩返しでもあると思う。これまで目の前の誰かのために一生懸命働いて得たことはわたしの生涯の宝物だ。いろんな局面できっと役に立つ。もしいつか家庭を持った時も生涯独身で生き抜く場合も、親の介護をする時が来たとしても。
ちなみにこの先は和歌山で林業をするつもり。今まで石橋を叩きまくって渡る人生を送ってきたので転職に対してはいうまでもなく、林業に飛び込むことにはやはり怖さがある。
だけど自然のそばで暮らして一生成長し続けたいし、心と体が動く限り働きたい。林業はそのための一つの手段であり過程だと考えている。町と森林が共生する和歌山を(そして日本を!)もっと魅力的にしたい!だからまずは山の中に飛び込んで働く!
まだ就職してもない人間が大それたことを言うのは馬鹿馬鹿しいだろうか。2年後この記事を読み返して"うわ~、愚かなこと言ってたなぁ"って思うだろうか。それでもいい。森林に思いを馳せながらうじうじと働いているよりだいぶいい。自分の意思で決めた道を歩んでいるのなら。
林業は今の仕事よりお給料がぐんと減る。労働災害も多い。死亡災害が年間30人(全産業では867人:令和3年林野庁)だなんて衝撃だ。
お金がなくて少々ひもじい思いをするとか山で足を滑らせて捻挫するとかブヨに噛まれて顔が腫れるとかは、きっと日常茶飯事なんだと思う。そんなことは失敗ではない。じゃあどうするかを考え工夫すればきっと逞しくなれるはず。
ただ自分の不注意で誰かを命の危険にさらしたり自分が死んでしまったりする、これは大失敗だ。そんなリスクを最小限にするためにも日々学ぶつもり。志は高い。こうやって自分に発破をかけておく。
ところで上司Aについてこれだけは吐き出しておきたい。
退職を申し出た日、その理由として林業への思いも手短に話した。すると彼は「どうでもいいっていう気持ちと、がんばれよっていう気持ち。」と言った。
この先勤める職場で誰がどんな理由で退職するとしてもその人の思いを“どうでもいい“なんて言わないでおこうと、わたしは強く心に決めた。
さぁこれ以上の気持ちは書き残すことすら自分のためにならない。上司Aからはいろいろひっくるめて学ばせていただいたのだ。十分懐かしい笑い話に換えられる。
そして退職までの残りの月日は今まで通り何事もなかったようにがんばろう!
大丈夫!誰になんと言われようが構わない!躊躇せず自分が良いと感じる方へ考えて行動する!!
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