一周まわって最先端?厳しい環境で育つ幻のお茶のはなし🫖✨
みなさんこんにちは!紅茶紳士のいろはです。
今回のテイスティングnoteは、滋賀県鈴鹿山脈の山間にある政所(まんどころ)でつくられた政所茶です。
このお茶……
めちゃくちゃすごいです。
香りや味わいがすごいというのもそうなんですが、なぜそういった特徴のお茶が誕生したのか?
そのストーリーがとても魅力的なんです!
この政所茶は室町時代から続くお茶の産地なのですが、農薬や化学肥料を一切使わずに栽培されていることでも知られています。
標高は350mほどと、そこまで高くはないのですが、1年の1/3は雪が積もり続けているほど寒く、お茶が育つ環境としてはとても厳しい場所だそうです。
実際に、他の場所から持ち込んだ品種は中々根付かなかったようで、やぶきた種が全国的に多く拡がった今もこの政所では在来種が全体の7割を占めています。
しかし、他の品種が育たなかったからこそ在来種が多くを占めるというとても珍しい茶産地となりました。
やぶきたが全国的に拡がった時には、時代に取り残された茶園となってしまったこの政所茶は、現在では一周回って他にはない最先端のお茶になったと言っても過言ではないと思います。
そのテロワールは唯一無二。
世界中どこを探しても同じ味わいのお茶は飲めない。とっても魅力的なお茶産地です。
茶葉もなんだか力強さを感じます!!
【抽出方法】450ccのお茶をつくる場合
・茶葉 12g
・温度 85℃
・お湯 450cc
・時間 1分
水色はペリドットのような美しさ。
香りは今まで緑茶に感じたことがない香りでした。
例えるならマグノリアを思わせる上品さ。
そこに少しシトラスの爽やかさを感じさせます。
味わいは力強さもありながら、ほのかな甘味が心地良いです。
おいしい…!
自然と歴史と人が作り出した奇跡のようなお茶だと感じました。
ロマンがつまった政所茶。
ぜひ試してみてください!
ここまでご覧いただきありがとうございます。
いろはでした!