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癒してくれたのは優しいエッセイたちだった。


病み上がりや持病の調子が悪いとき、
ああしんどいなぁ…とため息がもれてしまう、
そんなときは心がほっこりするエッセイが読みたくなる。

今日はそんなエッセイ2冊を紹介します。



以前書いたことがあるのですが、
わたしはほとんどエッセイというものを
読んだことがなかったんです。
数冊くらいで、最後に読んだのは
壇蜜さんの壇蜜日記の1だったかな。

そこで去年からnoteで記事を書き始めたことで、
色んな方のエッセイを読んでみようかな?と
ふと思い始め、1番最初に選んだのが


この後、さくらももこさんのエッセイを読んだり
していたものの、しばらくまた小説中心になり、
今年のお盆、初のコロナ罹患から
ほんの少し回復してきたころにふと、
ああ優しいエッセイが読みたいなぁという気持ちに。

そこで手に取ったのが、

あぁ、だから一人はいやなんだ。/ いとうあさこ


いとうあさこさんのエッセイでした。
クスッとできてほっこり、優しい気持ちになる、
いとうあさこさんのお人柄が滲み出るエッセイ。
お仕事だけでなく、プライベートのお話も沢山。

忘られぬ日々よ 忘られぬ日々よ
なんだかいろんな感情がいっぱい重なって
大泣きしました。全くなかった仕事が
いただけていることへの喜びも、
大事なものを失った寂しさも。
もうプラスもマイナスもごちゃ混ぜの複雑な涙。
いやはや"変化"ってすごい。
そんなわけでいいことばかりではないけど、
やっぱりこれからも変化はしていきたい。

あぁ、だから一人はいやなんだ。より引用


クスッとしたりほっこりしたりだけでなく、
共感したり、じーんとしたりぐっときたり。

じーんとしたりぐっときたと言えば、
若林正恭さんの「ナナメの夕暮れにも」出てきた
前健こと前田健さんとのエピソード。

大晦日。
私が「年越してきます!皆様も良いお年を!」
とツイッターに書き込んだらちょうど
見ていらしたのかな。すぐに前健さんからリプが。
「麻子に幸あれ。お疲れ様。よく働いた。
みんなあなたでたくさん笑った。救われた」
なんて優しくあたたかい。
一年の疲れがすべて溶けていくような言葉。

あぁ、だから一人はいやなんだ。より引用


ああ、前健さんて本当に素敵な人だったんだな
って。こんな言葉をさらっと誰かに言えるって
なかなかできないことだと思うんです。
いとうあさこさんの言葉通り、
それこそ疲れや辛さが溶けていくような
優しさやあたたかさから湧き上がってくる、
特別な力を持った言葉。

「ナナメの夕暮れ」にも若林正恭さんと
前健さんとのエピソードが出てくるのですが、
それも本当に素敵で、「ナナメの夕暮れ」を
読んだあとにすぐ、前健さんの書かれた
「それでも花は咲いていく」という小説を
購入して読んだんです。
noteで紹介しようと思ったのですが、
なんだか感想がうまくまとまらず、
公開できていないので、もう一度書いてみようかな。

購入したときは知らなかったのですが、
いとうあさこさんのこのエッセイ、
シリーズで3まで続編が出ているそうなので、
また購入して読みたいと思います。


そして、つい先週わたしは、
今年に入って2度目のぎっくり腰をして
さらには体調不良も重なって、
数日寝たきりのような生活をしていたのですが、
そんな中、眠れない時間に読んだのがこちら。

阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし/ 阿佐ヶ谷姉妹


姉エリコさんと、妹ミホさんが交互に描く…
と言っても、お二人は姉妹ではありません。
そっくりの姉妹のような、赤の他人なんですよね。
にもかかわらず、コンビを組み、その後
なんと6畳ひと間のアパートに6年間一緒に住み
仕事もプライベートもずっと一緒、
狭すぎるから引っ越しましょうとなるも
それぞれ一部屋ずつ持てたらいいわね、と
2DKのお家を探されるという!笑
本当の姉妹でもここまで一緒はしんどいものですが
(妹のミホさんはしんどいときもあったそうで
そうすると、エリコ過多だわぁとひとりで西友に
お出かけされるそうです笑。かわいすぎる!)


個人的には"朝陽"というお二人行きつけの
中華定食屋さんでのエピソードに、
ほろっときてしまいました。

そしてお家探し、お引越し騒動の結末は…
ぜひ読んでみてください。

読み始めてすぐに、
阿佐ヶ谷姉妹のファンになりますよ!笑
心が豊かで穏やかで優しいお二人の日常を垣間見て
わたしはもうすっかりお二人のファンになりました。
(交互に描かれるエッセイの合間になんと、
それぞれの書き下ろし短編恋愛小説もあります)


やっぱり、
何気ない日常や、クスッと笑えるエピソード、
それから思わずぽろっとこぼれる弱音、
そういった言葉で綴られるエッセイに、
癒されたり共感したりしながら、
わたしは救われるような気持ちになるんだなぁと
改めて思いました。

小説は苦手、という方でも
エッセイなら読めるのではと思うので、
ぜひ、秋の夜長に手に取ってみてくださいね。


それではこの辺で。

今日も1日おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


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