チェキをモノクロ縛りにしたら、普段使いの可能性が広がってきた。という話
お久しぶりの投稿でございます。
最近はふと、チェキカメラを普段使いするコツみたいなものを自分なりに考えていました。
というのも、自分が思うチェキカメラの魅力的な部分と実用性という部分が上手く噛み合っていないことが使用していて多々ありました。
それでもポケットに入っているとなんだかんだ色々考えながら撮ってしまうぐらいには面白い、というよく分からないチェキとの関係性をここ三ヵ月続けています。
ちなみに、面白くなかったらスマホで撮ってます。
現段階では、総じて〝なんか惜しい〟チェキカメラ。
これは買った時点でなんとなく分かっていて、幅広く使い方を考えるとそうなっちゃうんですよね。
もうチェキプリント専用機にして、コツコツとミニマルなアルバムを作ってもいいかとも思いますが、どこまでいってもカメラではあるのでコツを掴みにいくことにしました。
そういうお話です。
どう使おう、このカメラ
まず出だしでネチネチ書いてしまいましたが、実のところチェキにそこまで不満はありません。
友人との思い出だったりとか、イベントだったりとかのシチュエーションで使うとなれば基本的に撮ってプリントするだけなので十分活躍してくれます。この子からしても本望でしょう。
考える部分は、〝そうではない時〟です。
いっそのこと、チェキがとても取り回しの重い物だったら潔く諦めて重鎮プリンターコースを歩かせていたところですが、この子は上着を羽織れる時にはポケットへすっぽり収まってしまうほどコンパクトなのです。
このコンパクトな形状のおかげで撮影するまでのステップは軽いものの、次に悩みの種となるのはフィルターという選択肢の多さや、カラー写真としての運用が難しいといった部分です。
改めて考えてみると、チェキを日常使いする上で壁みたいなものを感じるのはここですね。
普段は別のカメラで撮影している分、無意識にそれと比較しカラー写真として運用するのが難しいというのはスペック上仕方ありませんが、何よりフィルターの選択肢が多いのです。
カメラフィルターとレンズフィルターというものがそれぞれ十種類ずつあり、それにより多彩な組み合わせが生まれると公式で謳われているのも伊達ではありません。
普段はノーマルなフィルターを常用するぼくではありますが、それでも〝他のフィルターで撮ったらどうなるんだろう〟という考えは常に付き纏っていました。
それほどフィルターの多さは面白くもあり、ノイズに感じることも。
というわけで、撮影する度にノイズが走るのはどうにかしたい。
そう考えていた時、カラーを辞めるといった選択肢が浮かびました。
モノクロで撮ってみたら、前よりも撮るようになった。
モノクロ写真(白黒写真)を撮るためのカメラにする。
試しにそう決めてみて、ダイヤルを回して〝♯5モノクロ〟というカメラフィルターへ合わせます。
ぼくは普段、モノクロ写真を扱わないですから、その類の考え方とかはてんで分かりません。
とはいえ、モノクロ写真に縛ってみて思ったのは、なんというか撮る行為や対象に集中できることでしょうか。
色という情報を失うのは怖くもありますが、モノクロにすると写真を見た時に自分が撮りたいと思ったものはより明確になった気がしますし、〝白と黒とその中間色の混ざり具合をどう調節するのか〟というある意味では色的な考えが生まれたりと、とても興味深いです。
なんで今まで考えてこなかったんだろう。
あと、チェキという不便なカメラとの相性も地味にあるような気がしています。
カメラにおける不便さにも種類があるわけですが、チェキは一般的なカメラとしてみた時の機能性の狭さが不便なところではあります。
撮ることは容易いカメラですが、あくまでそれだけであって、撮る時に細かく何かを設定することとかは出来ないのです。
そこからフィルターという選択肢や色という情報を更に削ってみると、実にストレートなシャッターを押すだけで完結する無欲で軽いカメラとなりました。
この子は欲張れるほど器用じゃないのです。
それなりに撮れてきた、チェキのモノクロ写真
という風に、色々考えた末のモノクロ運用をし始めたので、その試みで撮ってみた写真を最後に並べてみます。
当たり前ですが、スマホなどの画面上やチェキプリントするぐらいであれば全然良いぐらいの写りというラインです。
物凄く新鮮ですねー。
鮮明じゃないのを逆手にとり、めっちゃその場の勢いで撮ったみたいなノリを出しやすい旅のスナップ写真とは相性が良いかもしれません。