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『地震発生確率』『余震』は無くなった

今日、4月14日は、熊本地震の『前震』からちょうど6年が経ちます。
突然の大地震に多くの人が一瞬で亡くなり、その後の長期にわたる生活に影響が及びました。現在でも、震災の爪痕に大変な生活を送っている方もいらっしゃるそうです。

2日後の4月16日は、より大きな規模での『本震』が起こりました。

世界一の技術と言われる日本での、観測史上初の震度7の連発となりました。

この熊本地震を境に様々な防災対策が改善されていきました。
今日はその一部について、ぼくが学んだ限りをご紹介したいと思います。


①『余震』は死語に

地震が起きると、その後に継続して起こる地震に注意を呼び掛けるため、『余震に注意してください』と言っていました。

熊本地震では、14日の震度7の後に、『余震』に注意していましたが、それ以上に大きな『本震』が発生していました。
14日を『前震』と呼びなおすこととなりました。

『余震』という言葉が、次に続く、規模が小さくなる地震という印象があるため、この言い方は適切ではないということになりました。

今後、ニュースなどの際には耳を立てて聞いてみてください。
余震という単語ひとつで表現したところが、
『断続的に継続する強い揺れにご注意ください』というような言い回しに変わっています。
また、『しばらくは同規模程度の揺れに注意しましょう』っていう言い方だったりします。

現地の方々に聞くと、前震があり、その後の余震に備えていたために助かった命も多くあるとのことでした。

地震はなかなか予知できるものではありません。
その日そのとき、命を守るためには
普段からの備えが必要です。

少なくとも、我が家の中を見渡し、倒れそうな物、危険な物を察知して、固定したり、逃れられるように配置や向きを変えておくと良いと思います。


気象庁の説明ページのリンクを貼っておきます。
スクリーンショットも付けておきますね。

気象庁 | 大地震後の地震活動(余震等)について (jma.go.jp)


②『地震発生確率』やめようや。

全国津々浦々にある断層について、過去に発生した痕跡や周辺の地層などを調べ、その周期性や、発生時のエネルギーの大きさ、今後の発生確率の予測について、調査が進んでいます。

阪神大震災をきっかけに、政府が『地震調査研究推進本部』というのを設置しており、そこに様々な資料が公開されています。

地震本部 (jishin.go.jp)

首都直下地震や、南海トラフ地震においては、今後30年以内での発生確率は7割とか8割と言われています。
かなりの高確率ですよね。
これらの「海溝型」の地震においては、そのメカニズムが大規模であるため、比較的周期性が確認されています。

一方で、
ぼくたちの足元の大地が裂ける『断層型』の地震においては、周期性が掴みにくいそうです。

何万年・何億年という地球の歴史のなかで、断層が動き、現在の地形をつくっています。
ぼくたちの人生でいう数十年はほんのわずかな時間軸と言えます。

今後30年以内に『1%』の発生確率と言われたら、どのように感じ取りますか?
100分の1ですよね。
くじや賭けなら手は出さないかなぁ。

でも、地震は必ずどこかで起こります。
100箇所あったら1箇所で起こるのです。
ぼくたちの人生の時間軸で発生し、被害に遭う地震は何%とかの確率ではなくて、
『あるか or ないか』です。
言うならば、1か0かの2進数です。

先ほどの地震本部が公表している資料です。

発生確率は、備えを怠る側に見てしまいがちなので、
『ランク分け』にしようや!っていうことになりました。

絶対に備えておかねば、Sランクから始まり、
Aランク、Zランク、Xランクの、4段階
に分かれています。

この、SとAにおいては、今日にでも地震がおきれば、「やっぱりね」と言うほどのものかと思います。
Xランクにおいては、「不明」というものです。分からないんです。


引用もとのリンクを貼っておきますね。

主な評価結果 | 地震本部 (jishin.go.jp)



③地形が物語ってる

こうした地球の動きについては
今から始まるものではなく、
これまでずっと続いてきたなかに、
いま、ぼくたちが住んでいるということかと思います。

『自然との共存』ということでしょうか。

こんな資料を見て、初めて分かるようなものではなく、
地形を見たら、断層が見えてきます。

国土地理院の地図で、赤色立体図という設定にしています。
一般的な地図サイトでも、地形図や航空写真にすると分かります。

全国各地に『ひび割れ』が入っている様が分かりますよね。
明らかな断層です。

九州から関東までをクローズアップしてみましたが、
もっとローカルに見ていくと、とんでもないぐらい沢山の断層を見つけることができます。

先にあげた断層の地図と比べて見てみると、歴然とします。

こうした大地の亀裂においては、
水で削られたか、断層によるもののどちらかです。

(断層の亀裂の後が川になっているところも多くあります)

不思議な谷地形や、
段違いな地形、
急に上がったり下がったりの地形に注目してみてください。

そうした目で今一度、ご自身の住む周りの地形を見てもらえると良いなと思います。



熊本地震で変わったことをご紹介しました。
これらの教訓からぼく達が学びとり、少しでも次の行動を起こしていければと思います。

こうした防災意識は、それぞれの人の心持ちが大切です。
興味関心の低い人(と言うよりも、知らなかった人、これまで気付かなかった人、関わりのなかった人)に対しては、日常の会話などのなかで、考えるきっかけがあれば良いと思います。

4月14日という日に、こんな豆知識をぼくなりにアウトプットしてみました。
今日の話題のひとつにでもしていただければ、
未来に、助かる人が多くいらっしゃるかもしれません。

どうぞよろしくお願いいたします。

今日もご覧いただきありがとうございました。

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入門真生/認定NPO法人好きっちゃ北九州/学びと気付きのアウトプット
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