展覧会レポ:奈良国立博物館の「空海 KŪKAI」展で密教の魅力を体感!
【約1,400文字、写真17枚】
どうやら行楽の季節らしく、どこへいっても観光のお客さまに出あう。などと言いつつ私自身も、観光客の一人として、今回は奈良で開催中の「空海展」へお邪魔した。
密教ってなによ
今回は写真撮影のほとんどがNG。残念なのだが、そもそも密教とは、秘密の教えであるらしい。
なんといっても空海さん生誕1,250年を記念した、「かつてない空海展!」と話題の特別展示だ。チラシには「密教のマンダラ世界を体感できます!¹」とある。
写真のこちらは、空海さんがプロデュースした両界曼荼羅で、現存唯一で最古という国宝だ(もちろんこれはコピー)。
濃い紫の絹地に金泥や銀泥で仏や菩薩を描いたものらしい。
チラシにも写っているのだが、展示室にはなんと立体マンダラが出現している! 空海さんの教えを身体で体験できてしまう。
いや、観てもわからないって?
心配は御無用。曼荼羅は、なんと一度観ただけで「成仏」できるという優れもの。ここでいう成仏とは、亡くなるイメージではなく、仏と同じ悟りの境地に至ることらしい。
…どういうこと?
密教の世界、体感コーナー?!
全115件の出展品のうち、国宝28件、重文59件と全体の約8割が貴重な文化財指定品!? ほとんどが撮影NGなのだが、そこは奈良国立博物館さん、しっかりコーナーを用意してくれている。
なんと「即身成仏」の世界を簡単に体験できちゃうらしいのだ?!
即身成仏したら人生は終了なんじゃないかと思ってしまうが、そうではないらしい。空海さんの世界を追体験する新感覚を味わってみる。
写真の水晶を御覧いただきたい。水晶は、球体であり、広範囲が逆さまに映り込んでいる。奥にある仏像のパネルだけでなく、床材や端には庭もみえる。
つまり、わたしは、こんなにも多くのモノに支えられているのだから、私もお役に立つ行動をしたい…。と、こんな気持ちになってゆく、というのだ。
これを「即身」という(らしい)。
多くのモノに支えられている自覚をすると、なんだか、自分を大切にしたくなる。自分を大切にすると、人にも優しくなれる(気がする)展覧会だった。
現代におきかえ、具体的にいえば、ボランティア活動などは「即身」にあたるらしい。
「なら仏像館」も付いてくる
国立博物館と地下でつながっている「なら仏像館」。こちらも見学できる。
頭部を切ったりなんかして、大丈夫なのだろうか?
心配になってくるほど、豪華な展示である。
ほんとに、大丈夫なのだろうか?
〈おまけ〉
お楽しみのグッズコーナー。最近「アクリルスタンド」が流行ってますよね。曼荼羅のアクリルスタンドもありました! スマホスタンドにもなるらしいです(3,000円前後でした)。
その他、グッズ売り場の横。アンケートに答えると、プレゼントしてくださるのが、なんと…
こちらの栞です。
わたしは特設ショップでマスキングテープを買いました。
「空海展」でマンダラを体感する。GWのお出かけにいかがですか。
マンダラを観たからでしょうか。好かれてしまいました。せんべいを持ってなくてごめんね。
ソース;
¹:フライヤー「生誕1250年記念特別展 空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」奈良国立博物館
²:NHK総合『歴史探偵』「平安のスーパースター 空海」2024年4月17日放送
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