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なぜコクーは未経験者を中心に採用するのか?

年間300名の未経験者採用を目指すコクーの"圧倒的なカルチャーと育成力"

未経験採用なんてできっこない

コクーの創業は2019年2月だが、前身の会社でITインフラ事業を立ち上げたのが2008年4月なので、今年で事業開始からは14年が経った。(時が経つのは早すぎる…)

2008年当時からこの業界は伸びていたこともあり、ガンガン行こうぜという気持ちでスタートしたが立ち上げて半年、同年秋にリーマンショックが起きた。受注していた仕事のほとんどが白紙に…当時はIT領域の仕事を手広くやろうとしていたが、突然起こった緊急事態において、私たちのような小さな会社が生き残っていくためにはどうすればいいのか?
この領域だったらどこにも負けないという特化型のサービスに絞って、お客さまから信頼を勝ち取っていくしかないと、「ITインフラ特化」という戦略にシフトした。

リーマンショックで窮地に立っている私たちの会社では、以前の経験(※)も踏まえ未経験者採用ではなく要件定義や設計といわれる上流工程ができる経験者を中心に採用すべきだと考えていていた。
それも順調に進んでいたので、当時は未経験を受け入れるのは非効率だし、そもそもできっこないと考えていた。

※ 私が2000年に最初に入った会社(SIer)では未経験も積極採用していた。かくいう私もド未経験。未経験者はシステムの運用管理や監視などの下流工程からスタートで、数年経ってスキルアップもできてきたが、その先のキャリアパスが無い状態。
したがって「育つと巣立つ」という言葉の通り、育ったらどんどん人が辞めていくのが常態化していて、このような状況を目の当たりにしていた。

きっかけはEXCEL女子

事業も軌道にのってきていた2013年の夏頃、お客さまからある相談を多くいただいていることに気づいた。

「エンジニアまでのスキルはいらないけど、一般事務の人よりももう少しスキルある人とかいないですか?」

これはありそうで無いと思ったし、私自身もそのような人がいたらいいなと感じていたので、「ITに強い事務の必要度」というアンケート調査を400社に実施した。結果そのような人がほしいという人が70%、更に「どんなスキルがほしいですか?」と聞いたところ、Excelスキル(中級)が66.5%という結果が出た。市場のニーズは確実にありそうだ。

一方、一般事務に従事されている女性200名にも"女性がイキイキ働く社会について"というアンケートをとったところ、80%の方が「手に職をつけてイキイキ働きたいけどどのようにしたらよいか分からない」という結果が出た。
働き手のニーズもたしかにあると確信。

そうして生まれたのが、
ワンランク上の事務サービス「EXCEL女子」だ。

サービスのポジショニング

未経験採用のはじまり

2013年12月からスタートした「EXCEL女子」も当初はITインフラと同様に経験者採用のみを行っていたのだが、応募者の中には未経験の人たちも多くいて、その人たちはとにかくやる気もあって人柄も良い。
こういう人たちがもっと活躍できる場をつくっていかないといけないと感じ始めた。

お客さまからのニーズに対してサービス提供が間に合ってなかったこともあり、Excelや事務スキルが身に付けられる育成プログラムをつくり、おそるおそる未経験採用をはじめていった。
そうしたらなんと、彼女たちの吸収力がスゴイ。
さらにお客さまからの評価もめっちゃ良い。
そして組織が大きくなるにつれて、未経験で入ってきた人たちからロールモデルが生まれ、そのイキイキと働くロールモデルの姿を見た未経験の人たちがまた集まってくる。こうした良い循環が回っていった。

さらにはEXCEL女子の評判が広がるにつれ、お客さまの潜在的だったニーズもどんどん顕在化していった。
「BIツールって知ってる?」「インターネット広告やMA(マーケティングオートメーション)の運用する人が不足しているんだよね」「RPAの開発もできる?」など要望が次々と出てきた。

こうしたデジタル領域は、経験者採用が難しいことはわかっていて、一方でデジタル化ニーズ増に対して人が不足していくということも予測されていた。「EXCEL女子」の採用や育成、環境づくりで培ってきたノウハウをコピーアンドペーストできるという考えもあったので、「BI女子」「デジマ女子」「RPA女子」の教育を強化しながらサービス展開をしていった。

次第に採用の中心は未経験になっていた。

なぜ未経験者を受け入れることができるのか?

今では未経験採用が9割位になっていて、年間300名の採用を目標にしている。採用人数が多いか少ないかは規模によって見方が変わるのでなんとも言えないが、なぜそれだけの未経験者を受け入れられるのか?

結論から言うと、"圧倒的なカルチャーと育成力"だと考えている。私たちのコアコンピタンス(強み)は以下の通りだ。

コクーは、理念を基に集まった仲間がつくりあげるカルチャーと、
圧倒的な育成力で、日本のDXを成長させる企業である。

コクーのコアコンピタンス

圧倒的な育成力

「理念を基にしたカルチャー」については別でお話しさせていただくとして、ここでは"圧倒的な育成力"を説明したい。

企業にとっての"育成力"とは何か?
私が言うには、社員一人ひとりが圧倒的に成長できる環境や機会があることだ。育成プログラムがあることは大前提ではあるが、OffJTだけではなくOJTの場があることも重要である。

私たちで言えば未経験の人たちが活躍できるプロジェクト(顧客先)があり、チームで参画しているため、一から教えてもらえる先輩がいるので質の高いOJTができる。やる気があって成長意欲の高い人たちが切磋琢磨できる仕組みやカルチャーがあることなど、圧倒的に成長できる環境や機会があるということが、企業の本質的な育成力だと考えている。

またこれらは、資金力やブランド力があるから創れるというものではなく、人からしか創られない。つまり一人ひとりがそういったマインドをもって日々切磋琢磨しながら成長し、新しい人たちを受け入れ、更に成長サイクルを回していくという仕組みや文化、そしてブレない理念やその基に集まった仲間がいてはじめて機能していく。

これこそが私たちの強みであり未経験者を超歓迎ムードで迎えられる理由である。

日本を元気に!

2022年4月26日に内閣府が発表した「女性デジタル人材育成プラン」によると、”就労に直結するデジタルスキルを身に付けた女性デジタル人材育成の加速化”を掲げている。

▼男女共同参画局ホームページ「女性デジタル人材育成プラン」
https://www.gender.go.jp/policy/digital/pdf/digital_outline.pdf

6月7日には岸田総理より骨太方針において「人への投資」に3年で4000億円を投資すると掲げている。その新しい資本主義の第一の柱として挙げているのが「リスキリング」であり、その目的は成長分野への労働移動だと言われている。(10月には「人への投資」は5年で1兆円に拡大された)

つまり、未経験の人たちをリスキリングして成長分野であるDX領域に労働移動させることで、生産性向上や賃金アップを実現して日本を元気にしようというのが政府の方針だと理解している。

これはまさに私たちが取り組んでいる1丁目1番地の施策である。

日本がもっともっと元気になっていくためには、未経験の人たちがDX人財となってどんどん活躍する機会をつくっていく必要がある。中でも女性やシニアや外国人、障がい者やLGBTQなど、まだまだ活躍できる人財が日本には沢山いる。こうしたすべての属性の方々がデジタルの力を身に付けて、様々なライフステージでイキイキ働くことが日本の底上げにつながると信じている。

デジタルの力で、ダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る。

コクーのパーパス

その中でまず、私たちはそのファーストステップとして女性にフォーカスして取り組んでいて(社員500名のうち約80%が女性)、ここでNo1になることが次につながると思っている。

全社員がその起点となり、一人ひとりが圧倒的当事者意識をもって日々行動し、成長しているコクー。

社会を。日本を。より良いものに。
私たちなら必ず貢献できると信じている。

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