2024年1-3月に読んで面白かった本6冊
こんにちは、アイルランド在住会計士のつぐみです。
GWも終わり、5月も半ばですね!
でも1-3月の振り返り。3ヶ月間に読んだ面白い本の紹介です。
①子供は40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力
好奇心の重要性、それを伸ばす方法について詳述している本。
好奇心は人間の基本的欲求に加わる第4の本能で、知識を深める知的好奇心と、周囲の情報に反応する拡張的好奇心がある。
知的好奇心は専門的知識の積み重ねで強化され、セレンディピティ(偶然の幸運)をつかむ鍵となる。
例えば、フレミングのペニシリン発見は偶然がきっかけではあるが、彼の豊富な医学知識が基盤にあるからこそ、その偶然を掴めた。
好奇心は環境によって変わり、知識の蓄積と逆U字型の相関があるため、広範な分野で「まあまあ知っている」状態を保つことが重要。インターネットが質問能力を低下させる一方、他人との協力が好奇心を促進する。
効率性の過剰な追求は好奇心に悪影響を与えるため、バランスを取ることが求められる。この本は、好奇心を持続させ、生活に生かすための具体的な方法を提供しており、いつまでも衰えなな知的好奇心を持っていたい人たちにとってもおすすめ。
②The Organised Mind 究極の整理とは、メモリ外部に保管すること
この本は、成功者が「今ここに集中する」ために脳をどう整えるかに焦点を当てている。
家や人間関係、時間管理を「整理」することで脳の機能を最大化し、有用な情報と無駄な情報を区別する力を養う。脳の外部に覚える機能を持たせ、脳を集中に専念させることが重要であると説く。人間関係も整理の対象なのが興味深いです。
情報の過多は注意力を削ぎ、中毒性や集中力の低下を引き起こすため、情報の整理が鍵となる。成功者は外部に情報を保存し、環境を整えて脳の負荷を減らしている。
例えば、時間管理の秘訣として、リマインダーを使い、タスクの優先順位を設定する方法の紹介や、ネットワークの力を利用して情報を迅速に共有することで、効率的な問題解決が可能であると述べている。
情報過多の現代において、効率的な情報整理と集中力の維持がいかに重要かを再認識させられる内容。整理好きの人におすすめの一冊。
③脱ダラダラ習慣 依存行動から逃れる
誰しも一つはあるでしょう!他人に言いたくない依存行動が。
それをやめるために参考になる本。
1日3分やめるノートは、依存行動の時間や感情を書き出して理由を探る書く認知療法。「その行動を通して何を得ようとしていたのか」を明確にすることで、適切な行動に置き換えられる。
①依存行動の裏にある本当の欲求を探る。単に制限するのではなく、本当に欲しいものを考えることで、依存行動を減らせる。例えば、動画視聴が長くなるのは自己承認欲や現実逃避のためかもしれない。
②代替行動を見つける。その欲求がわかれば、「寂しい時に誰に連絡するか」など具体的な代替行動を考える。成功する代替行動のコツは、依存行動の役割を果たす行動を選び、得意で興味があり、健康的で社会活動に影響しないものを選ぶことだ。いくつか試して効果を検証するのがポイント。
自己認識を深め、適切な行動に置き換えることで依存行動を減らせると感じた。
④血流がすべて 血液サラサラ目指す前に、そもそも女性は血量が足りない
「血流が全てを解決する」は、漢方薬調剤師による、血流改善が心身の健康に与える影響についての本。
結論は、血流を改善すれば人生が良くなるというもので、特に女性は血の絶対量が少ないことが血流不良の原因だという。血流が悪くなる原因は、血がつくれない「気虚」、血が足りない「血虚」、血が流れない「気滞・瘀血」の3つ。改善には食事、運動、呼吸が重要。
①食事改善
空腹の時間を作り、夕食断食を実践。胃腸を元気にするアイテム(味噌、醤油、海藻、野菜、納豆、甘酒、酒粕)を朝食で摂る。米を1日1回は食べること、旬の野菜を大切にすること、肉(特に鶏肉)を摂取することが推奨されている。
②運動
ドローインという簡単な運動で胃腸の位置や働きを整える。立って息を吸い、吐きながらお尻の穴を締める。
③呼吸
眠れないのは血の不足が原因かもしれない。寝る前に深呼吸を3回することで血流不足を改善。女性は静脈の血流に注意を払い、横になるだけでも下半身の血流を助けることができる。もも上げ歩きやかかと上げ下げ運動も効果的。
その他、女性性を受け入れることや、更年期のケアとしてイソフラボンを含む食品(味噌、豆腐)を摂ることも推奨。血流が良くなるとセロトニンの量も増え、心身の健康に寄与する。
⑤静かな人たちのための戦略書
「静かな人の戦略書」は内向的な人が成功するための戦略を紹介する本だ。筆者は台湾出身でアメリカでの学びや就労経験から内向的な人の苦労に共感し、以下のようなポイントを挙げている。
①事前準備の必要性
内向的な人は即座の反応が苦手なため、徹底した事前準備が重要。環境把握、早めの到着、自分時間の確保など、ステージ外での努力が成功の鍵となる。
②自己認識の重要性
自己認識は可能性を狭めるためではなく、能力を最大限発揮するためにある。内向的な人も、自分の能力や面白さを周りに理解してもらう努力が必要。
③仕事の適合性
完璧な仕事は存在せず、自分の強みを活かして価値を生み出すことが大切。内向的な人も、自分に合う仕事を見つける努力を続けるべき。
④マネージングアップ
上司をうまく管理するために、一対一のミーティングで考えや計画を伝える。上司のタイプに応じたアプローチも有効であり、選択肢や参考アイデアを示すことが効果的。
この本は内向的な人にとって参考になる戦略や考え方を提供しており、自分の特性を理解しながら社会で成功するための実践的なアドバイスが詰まっています。
⑥アウトプット読書術 読んだらログ書かないともったいない
読書による自己肯定感の向上と効果的なアウトプットの方法について書かれた本。
読書後に本の重要な部分を自分の言葉で3つ説明することで自己決定感が高まり、結果として自己肯定感が向上する。アウトプットのポイントは取捨選択であり、限られた時間の中で目的に合致した情報を選び出すことが重要。また、アウトプットはスキルであり、目標を設定して行うことで効果的に自己成長を図ることができる。
読書の最大のメリットは「無知の知」を得ることであり、自分の価値観を深めるためには他人の価値観を知ることが必要。読書はそれを教えてくれる。
その他、リスク分散型の選書法やスキマ時間を活用する読書法なども紹介されており、読書好きには参考になる一冊です。
読書振り返りする理由
1-3月四半期なんて随分前なのに、懲りずに振り返りを投稿するのは、とある人に「本振り返り読んでるよ」と言ってもらえたのが一つの理由。
もう一つは、定期的な自分が読んでためになると思えた本の自分の復習でもある。なんせ読んでもすぐに忘れちゃうから。
そんなわけで、本振り返りはタイミングが遅れても続けようと思う。今四半期も良い本が読めました🙏