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読書ログ:年率10%を達成する!プロの株勉強法 - 個別株投資に手を出すか

こんにちは、アイルランド在住会計士のつぐみです。

新年が明けて2025年の目標を立てている人も多いと思いますが、私の一つの目標は投資勉強。
今までインデックス積立投資しか行なっていなかったが、2025は個別株式スポット投資に幾らか挑戦したい。そのための勉強スタート。

とはいえ、題名の年率10%はかなり高くて簡単には信用できない…



なんで投資の勉強をするか

脱成長を支持している私は、いずれ資本主義が崩壊すると考えていて、その時はインデックスの増分が消えるかもなぁとは思っているが、その時代はその時代でベーシックインカム導入とか何らかの生きる術があるだろうと思ってた。けどその時、自分の頭でどんな投資が効果的かわかるくらいになっておくと柔軟に対応できる。

これはバフェットやグラハムを参考にした株式運用法を説明している本。MAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 、バンガード・ファンドへの機械的なインデックス積立投資に加え、より頭を使った株式投資を行うのが筆者のすすめる投資法。


■投資するべき会社は、業績が伸びている会社。

売り上げではなく、純利益の増加。売上のみでは肥大化の可能性があるので。

■保有銘柄は10-20銘柄程度に抑え、長期的にウォッチ

損切りするのは、株価が下がった時、と言うよりも、起業の成長ストーリーが途切れた時。
筆者は、保有する銘柄は10銘柄前後に絞り、よりよい銘柄が見つかった時には、どれが自分の中で今ひとつかを考え、順次入れ替えを行うことにしている。

■成長意欲を見極める

有価証券報告書の方が文字ばかりで見づらいが、虚偽表示しづらいので信頼性が高い
コピーされづらい強み、堀があるか、が肝。コピーされやすい強みを持つ企業は、一時的にアーリーアダプターとして業績が上がっても直ぐ行き詰まる。

■買わない企業を決めるのがより安全

財務的危険性のチェック
営業CF、借入金増加傾向、のれん自己資本比率

■PER高すぎると割高すぎる可能性

初心者はPER50倍を超えるような銘柄には手を出さない。PERは株価/一株あたり純利(時価総額/純利益)で、企業株の割高割安感を示す指標。PER15とは株価が利益の15年分となっている状態。
企業の推定利益を計算し、それにPERをかけたものがあるべき株価となる。

■買い時は株価が下がった時

狙った企業を見つけたら、直ぐに買うのではなく、例えば平均株価の10%下落時に買うなど指値購入をする。株価の波を見てみると、おおよそ年に2~3回は大きな下落がやってくるので、その時に、目をつけた企業を買っ ていけば、買ってから大きく値下がりする可能性を減らすことができる。

■投資の年間予算額を決める

まあ闇雲に投資するのではなく、上限を決める。
マーチンゲール法という投資法があり、負ける度に掛金を倍にして行く方法。
例えば年間の予算が300万円だったとする。最初の指値の段階では、このうち100万円を注文。その指値が約定して、さらに下がるようなら、残りの200万円を投入する。

■売らなければならない時

① 必要以上に割高になった時
② 自分の判断が間違っていた時
③ 別の銘柄に入れ替える時

■バフェットの名言

「多くの人が楽観的になる時こそ慎重な取引を行い、逆に多くの人が絶望的な気持ちに陥っている時こそ、積極果敢に投資を行う。」この言葉のおかげで、コロナショックの際に厚く投資することができたから感謝してる。投資の神様🙏

■幸せとは

最終的には「お金のことを気にしなくて済む状態」。それは必ずしも有り余るお金を持つことではなく、必要なものを必要な時に買え、将来に対する不安がなく、ちょっとした大きな出費にも耐えられるだけの財産を持っていること。デイトレのように株価変動に追われる人生はお金を気にしない毎日とは言えず、メンタルに良くない。

株式投資に関するおすすめ本の紹介も多く、初心者には十分な読み応えの本でした。

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